緑と黄緑の御茶会1-1 ページ23
心から楽しいと思った。
いつも動いていたモノはナイフ1本や拳1つで簡単に動かないモノに変わっていったのにあの女はどうだろう!
薬を入れても動く!殴っても動く!あろう事か振りかざしたナイフは避ける!今までこんな人間がいたか?いや居ない!
これだ。俺が求めていた強さをこの女は持っている。これ程までに欲しい玩具は他にない。
今、この女は薬が打ち込まれている。ならば体調が万全ならばどうだろう。きっと今以上に楽しくなるに違いない!
「報告中に笑うとは…随分、いい事でも?」
報告書に纏めた資料を軽く叩き目を細めて怪しく笑う俺の依頼主…オスマン枢機卿。一枚皮を剥げばその下衆な素顔が見れるというのに鉄かと疑いたくなるほど固く、分厚い皮を被っている男。
此奴も嫌いじゃぁない。仕事に見合った倍の報酬と都合が良ければナイフをオーダーしてくれるし、まぁ色々と気前がいいから長い事此奴を雇い主にしている。
「ほら、今回依頼した場所にいるキングコングに会えてん!」
「おや。側近の男なら簡単に会えるのでは?」
「それがなぁ、最初に仕留めたと思った女やった!」
ピクリ、と枢機卿の眉毛が動く。
あぁ、やってしまった。
枢機卿が資料を机の上に置き、ゆっくりとした動作で俺の方へと近づいてくる
「貴方は、女性へそのような事を…?」
「いや、ち、ちゃうやん。なぁ!?」
少し後退りをして距離を取ろうとする。けれど枢機卿が止まることは無い。いつもの貼り付けたような笑顔を浮かべて近づいてくる。
「何が。違うのです?」
「ぁー、と…そう!ぐ、軍人!あいつは女やけど軍人やった!国のためなら命を捨てる覚悟がある。そうやろ!?」
________________________
文字数制限に引っかかりました。また半分で分けさせてもらいます。
…制限数通りにするのって難しいですね…
228人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きむち鍋(プロフ) - 紫さん» コメントありがとうございます。セリフ調になっているのがとても可愛らしいですね! (2020年12月30日 18時) (レス) id: 4e029fbece (このIDを非表示/違反報告)
紫 - os 「続きが気になるめう〜」gL「頑張ってくれ!」紫『面白かったです♪、、、せーの』「「『これからも宜しくお願いします!』」」 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
きむち鍋(プロフ) - ノリシロさん» コメントありがとうございます! こういったジャンルは初めてですので至らぬ点もありますが、のんびりと更新させていきますので、ゆったり楽しんでいただけたら幸いです! (2019年2月25日 11時) (レス) id: 82753cc095 (このIDを非表示/違反報告)
ノリシロ(プロフ) - 設定や一つひとつの表現に人物たちの感情が滲んでいる感じがしてすごく好きです!!
更新楽しみにしてます、頑張って下さい! (2019年2月24日 14時) (携帯から) (レス) id: 2e9ea22d03 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きむち鍋 | 作成日時:2018年8月28日 20時