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Riku side
｢ねぇ〜、壱馬ぁ。撮影行かなきゃ〜。｣
｢いやゃ。｣
壱馬の順番が回ってきて、行かせようとしても全然離してくれない。後つかえてるからと言ってもダメ。遂にはちょっぴり怒ってる陣くんが俺先行くわと変わってくれた。流石にこれには俺も怒るよね。
｢壱馬、いい加減にしなよ。甘えてくれるのは嬉しいけど、今は仕事中でしょ。俺らただでさえ人数多いんだから、さっさと行かないと迷惑かかるじゃん。陣くんも怒ってたよ？｣
そう言って怒っても俺の胸元に顔を埋めて首を振るだけ。これでもダメなの〜？と思ってたら、俺が困ってることを分かってくれたのか力矢さんが動いてくれた。
｢ねぇ、壱馬。｣
｢っりきや、さん...、｣
｢久々に陸と会えて甘えたいのはすっごい分かるんだけどさ、今は仕事だよ。俺らだけなら全然いいよ。でも今は色んな人に迷惑がかかる。それは壱馬も分かってるよね？｣
｢.........はぃ。｣
流石に力矢さんには逆らえないのか小さく頷く壱馬。よし、これならいけると思って、そっと壱馬を立たせようとした。...んだけど。
｢りくさん...、｣
｢うっぐ、ぁ...っ。｣
きゅるっきゅるのお目目に涙をいっぱい溜めて、じーっと上目遣いで見てくる。何これめっちゃ可愛い。
｢おっとぉ、陸ー？｣
｢...はっ！やべぇ！ダメだよそんな目で見てもっ！｣
もはや苦笑を浮かべた力矢さんに呼び戻され、慌てて壱馬から視線を外す。危ねぇ、今一瞬持ってかれるとこだった。
｢......ｯぐす、なんで...、｣
｢えっ、壱馬、泣かないで〜？｣
｢なんで、べつべつなん...っ、いっしょ、がええ...ｯ、！｣
そう言ってより一層強く俺に抱きつく壱馬。これにはもう力矢さんもお手上げ状態で、思わず肩をすくめてた。えー、力矢さん諦めないでくださいよぉ...俺にはこんなの無理ですってぇ...。
｢ね、ねぇ、壱馬？今日の撮影頑張ったら俺ん家泊まりに来ていいから。ね？いっぱい甘やかしてあげる。だから、撮影行こ？ほら、俺も着いてくから！｣
そう言って慰めても首を振るばかりで。壱馬がやって欲しいこと全部やってあげると言ってもダメ。ほんとにお手上げ状態。そんな中ぼそりと放った一言には流石の俺も堪忍袋の緒が切れた。
｢もぅかえりたぃ...。｣
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にのみい(プロフ) - いつもお話楽しみにしていますーー！スリボで陸さん受けが読みたいですー！！ちなみになんですけどTwitterは浮上しないのでしょうか？🥺不快に感じてしまったらすみません💦 (2022年2月13日 20時) (
レス) id: 337b13da5d (このIDを非表示/違反報告)
彩美 - 陸さん出てるの嬉しいー！かずりく好きなので読めると嬉しいです。 (2021年4月9日 12時) (レス) id: 29e05ea114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shion | 作成日時：2021年3月1日 20時
