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Riku side
ちゃぽんと湯船に浸かって一息つけば、今さら後悔で心がぎゅうっと締め付けられて。そのうち気づくとぼろぼろと涙を流して、子供のように泣きじゃくってた。絶対呆れられた。嫌われた。捨てられる。あんな事しなきゃよかった。
｢うぇ...、ひぅ、っ、...ふ、｣
ぐずぐずと泣いたままお風呂を出て、髪も乾かさずに彰吾のいるリビングへ向かう。すると、ちらっと俺を見るなり、ぽんぽんと自分の隣を叩いて俺を呼ぶ彰吾。その顔にはいつも見ていた、仕方ないなとでもいうような甘い表情が浮かんでいて。
｢陸さん、髪乾かさんと風邪引きますよ。｣
｢んぅ、んん〜〜っ。｣
嬉しいやら安心したやら色んな気持ちがごちゃ混ぜになって、もうどうしたらいいのか分かんなくて、ふらふらと胸元に飛び込む。
｢ん、ほら。あっち向いて。髪乾かしてあげますから。｣
｢...ゃだ、｣
｢やだって笑｣
ぎゅうっとしがみつき、ぐりぐりと額を擦り付けて駄々をこねる俺を宥めるように、とんとんと背中を叩いて落ち着かせてくれる彰吾。
｢...もう、怒ってない......？｣
｢んー、そりゃどうじゃろうな？｣
｢怒ってるじゃん...。｣
そっと顔を上げて聞けば、ニヤッと笑いながら返された。顔は笑ってるのに、目笑ってないんですけど。怖いよ。
｢そりゃあ誰かさんがふらふら取っかえ引っ変え色んな人の所行っとるけぇな。｣
｢う。ごめん...。｣
｢ごめんで済んだら警察いらんな。｣
｢...ぅん。｣
折角止まった涙がまた出てきそうになって、急いで離れようとした。なのに、背中と腰に回った腕が離してくれなくて。
｢もう気は済んだじゃろ？｣
｢えっ？｣
｢嫉妬、させたかった。違う？｣
そう悲しそうな顔で言われればもう次の言葉なんて決まりきってた。
｢違わない...。...っ、ごめん、ごめんね、｣
｢っほんまにもう二度とせんで。｣
結局また溢れ出してしまった涙を拭ってくれて、そっと瞼にキスを落としてくれた。その温もりに、もう絶対に悲しませたり怒らせちゃいけないなぁなんて、ひっそりと心に決めたんだけど。
｢次やったら、その時はほんまにどうするか分からんけぇな。｣
｢...うん？｣
なんか...、雲行きが怪しくない？
｢え、えっと、どうするか分かんないって...？｣
｢ん？聞きたい？｣
｢え！？ちょっと待って、何するつもり！？｣
結局最後までどうするかは教えてもらえませんでした。怖いね。気になるけど。
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にのみい(プロフ) - いつもお話楽しみにしていますーー！スリボで陸さん受けが読みたいですー！！ちなみになんですけどTwitterは浮上しないのでしょうか？🥺不快に感じてしまったらすみません💦 (2022年2月13日 20時) (
レス) id: 337b13da5d (このIDを非表示/違反報告)
彩美 - 陸さん出てるの嬉しいー！かずりく好きなので読めると嬉しいです。 (2021年4月9日 12時) (レス) id: 29e05ea114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shion | 作成日時：2021年3月1日 20時
