桜、咲いたよ。〈原石.桃〉* (ページ5)

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スタッフ「今日の撮影は屋外で行ないます。移動車に乗って下さい。」

森本「どこで撮影するんですかー？」

スタッフ「着いてからのお楽しみです。」

ジェシー「ワクワクするねえAHAHAHAHA笑」

移動車は3人ずつに分かれて乗ったんだけど、

あ、俺は樹と慎太郎と一緒ね。

まあ話題はAのことになっちゃうわけで。

森本「あんなに綺麗な人見たことねーって思った。」

田中「確かに。」

森本「きょもと付き合ってるって知らなかったら口説いてた。」

田中「めっちゃ分かる。」

「おいおいマジか笑」

田中「でも正直めっちゃお似合いだなーって思ってた。」

森本「美男美女。」

「運命の人だと思ってた分忘れられないの。もう1年経ったのに･･･。」

連絡先は消したけど、どうも写真だけは消せなくて。

全部、まだ残ってるし、現像した分に関しては実家にある。

田中「そういやさ、両親は？知ってるんでしょ？」

「うん、お互いの両親もめっちゃ仲良かった。」

田中「連絡取ってねーの？」

「分かんない。聞いたことない。」

森本「流石に聞けねーわ俺も。」

「でも、父さんに「心配するな」って言われた。よく理解出来なかったけど。」

田中「･･･じゃあ心配するなってことだな。」

森本「だな。」

そんな会話をしてたらいつの間にか着いたみたいで。

移動車から降りるとそこは。

桜が満開の小さな公園だった。