35話 ページ37
「‥まぁアイツ等にも色々あったからなぁ‥知ってる身としては解決策には悩むところだ」
「色々？」
「ん？ まぁ、知ってるわけもないか。あの主は言わないし刀剣達もそれは同じだろうしな。」
「何かあったんですか？」
「あぁ、色々とな。 こればかりは俺の口から言うわけにもいかんからな、詳しいことは言えんが、君の所の本丸の主は引き継ぎだ。」
「引き継ぎ？」
「君以外のドロップではなく鍛刀された刀達は 今の主ではなく前の主に鍛刀された刀なのさ」
衝撃の事実を突きつけられた。
主様が引き継ぎだなんて全く感じないほど
生活していて気まずい様子は一切なかったのだ。
「まぁ、色々と問題がある人だったからな。君の本丸の刀剣達は助けてくれた今の主に感謝しているし、信頼している。他の本丸には無い強い絆が彼等にはある、だが鍛刀された人間が違うという事実は一生つきまとうのさ。」
要は、君に引き目を感じつつ嫉妬しているのさ、どうだ実に人間らしいだろう？
と、彼は言う。
「そんなこと‥知りもしませんでした‥。」
私は彼等の事を何にも知らなかったし
知ろうともしていなかったのかもしれない。
「そんなの当然さ、誰も暗い過去の話なんてしたく無いだろう？ 君が気にする必要は無い。 まぁ、俺からすれば君も彼等も不器用なだけだと思うが」
気持ちも落ち着き
そろそろ涙の腫れも引いてきた頃だろうと思い 椅子を引いた。
「‥ 私、帰ります。 」
「？もういいのかい？」
「はい。少し頭が覚めました。まずは、ぶつかっていこうと思います。鶴丸さんにも叩いてしまいましたし、しっかり謝らないと。」
拳を握って立ち上がった。
「君がそう言うなら 」
と、鶴丸も席を立つ。
今度会った時に返すといってこの場の会計はお願いした。
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杏子メロンパン(プロフ) - ありがとうございます。そう言って貰えてとても嬉しいです。 (2019年6月22日 19時) (
レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の0 - やべぇ・・・・・・やべぇ←私の好みにドンピシャだぜぇ・・・・・！(*´∇｀*)更新ファイト！(*≧∀≦*) (2019年6月22日 18時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
アズマ - この物語の少しシリアスな感じが好きです！これから影ながら応援させていただきます！ (2019年6月22日 15時) (レス) id: 13ba803884 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - そらまるさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - 面白いです(^^)更新楽しみにしています(^^) (2019年6月22日 1時) (レス) id: 01606349cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子メロンパン | 作成日時：2019年6月20日 18時
