27話 ページ29
片付けの後、正装に着替えて門の所に向かうともう主様が来ていた。
見送りの長谷部様には厳しい顔で遅い！と言われ、くれぐれも主の顔を汚さぬよう気をつけろと声をかけられた。
移動装置を使えば一瞬で 相手の審神者の本丸に着く。
門が開くのを待っていると、
「ふふ、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。 審神者様もここの刀剣の方達も皆優しい方です。 現在、見習い審神者の方もいらっしゃるそうですから 是非声をかけて差し上げて」
と、緊張しているのに気づいた主様はトンっと背中を叩いた。
「良く来てくれたね。 無理を言ってすまなかった。 」
ここの審神者様は年配の男の方だった。
まだ若い主様とは違い the戦の男 という印象を受ける。 長年審神者をしているだけあって 顔は穏やかだがどっしりと構えている と、感じた。
「いえ、 貴方様には大変お世話になりましたので。」
主様が頭を下げる。
審神者様が顔をこちらに向けた。
「西洋の刀と聞いていたが こんなに美しい刀だとは思わなかったよ。 ウチの刀剣達も貴女にとても興味を持っていてね、是非仲良くしてくれたら嬉しい」
そう言って 襖に目を向けた。
「気になって覗き見をしている奴らもいるようだな」
主様もクスリと笑い
「A外に出てお話ししてみては？」
と、提案する。
「本丸なら自由に歩いて構わないよ。今、見習い審神者がウチで研修中なんだ。 彼にも会ってくれると嬉しいのだが、こんなにも美しいと いろんな意味で心配だな」
と、笑いながら 許可を出した。
ここの審神者様は中々口が上手だった。
失礼しますと、告げて廊下に出て自由に歩き回る。
正直な所、中身は違えど見た目は同じ彼等と
話すのは少し躊躇いがあった。
自分の本丸でも全然打ち解けれないのに
他所の本丸だなんて もってのほかだ。
極度の人見知りが発動した。
しかし、自分の本丸とは違った庭を見るのは面白い。
こういう所に審神者ごとの個性が現れるのだろう。
ウチの本丸は花が多いが、 ここの本丸は
至る所に盆栽が飾られていた。
庭を歩いた先に大きな桜の木が立っている。
この桜は本丸初期に埋えられて徐々に育っていくという、 ウチの本丸よりもいくらか大きく立派だった。
凄く綺麗と、見つめていると
「わっ！！」
急に目の前に逆さまの顔が現れた。
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杏子メロンパン(プロフ) - ありがとうございます。そう言って貰えてとても嬉しいです。 (2019年6月22日 19時) (
レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の0 - やべぇ・・・・・・やべぇ←私の好みにドンピシャだぜぇ・・・・・！(*´∇｀*)更新ファイト！(*≧∀≦*) (2019年6月22日 18時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
アズマ - この物語の少しシリアスな感じが好きです！これから影ながら応援させていただきます！ (2019年6月22日 15時) (レス) id: 13ba803884 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - そらまるさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - 面白いです(^^)更新楽しみにしています(^^) (2019年6月22日 1時) (レス) id: 01606349cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子メロンパン | 作成日時：2019年6月20日 18時
