22話 ページ24
「……‼ ……み‼」
「……ん」
「君‼ …おい！ 君‼ 」
ぼんやりとしていた意識が引き戻され
「……んぅ…」
薄っすらと目を開ける。
目に入る光の眩しさに目を細めた。
焦ったような顔をしている
鶴丸さんや 他のメンバーが見える。
「おい！ 君、大丈夫か！？」
「よかった。 目が覚めたね。」
「まさか、検非違使と一人で戦うなんて」
「はぁ、お守りが無かったら危なかったー」
安堵している人達と黄金の瞳が目に映り
私は目を瞬かせた。
「…… ここは…」
「まだ、出陣先の山の中だけど…大丈夫？」
心配そうに加州さんに尋ねられた。
正直、彼にこんな顔されるなんて
驚いてしまう。
「…はい、それで、私」
「検非違使と戦ったんだよ。君は一度折れたがお守りでなんとか戻れた」
木に背を預けて座っている身体を動かそうとするとズキンと鋭い痛みが走り眉をひそめる。よく見れば、全身血だらけで、甲冑も粉々、スカートは散り散り、どう見てもこのまま戦える状況では無かった。
そして、首にかけられていたお守りが
ポトンと 真横に落ちていた。
このお守りのおかげで助かったのか。
手だけを伸ばしてそのお守りを手に取り
ぼんやりと眺めた。
あの声は主様か？
そんな私の状態を見て部隊長達は判断を下した。
「あぁ、やっぱり歩けないよね。」
「帰還したほうがいいだろうね」
「俺が彼女を運ぼう。 」
そう言って鶴丸さんが自分の羽織を脱いで
私にかける。
白い羽織が私の血で染まっていくのが分かった。
それよりも、帰還って。まだ、本拠地までたどり着けていないのに。
「…えっ…あの出陣…」
そう声に出した瞬間、鶴丸さんにギロリとちびりそうな冷たい瞳で睨みつけられた。
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杏子メロンパン(プロフ) - ありがとうございます。そう言って貰えてとても嬉しいです。 (2019年6月22日 19時) (
レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の0 - やべぇ・・・・・・やべぇ←私の好みにドンピシャだぜぇ・・・・・！(*´∇｀*)更新ファイト！(*≧∀≦*) (2019年6月22日 18時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
アズマ - この物語の少しシリアスな感じが好きです！これから影ながら応援させていただきます！ (2019年6月22日 15時) (レス) id: 13ba803884 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - そらまるさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - 面白いです(^^)更新楽しみにしています(^^) (2019年6月22日 1時) (レス) id: 01606349cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子メロンパン | 作成日時：2019年6月20日 18時
