11話 ページ13
「主は女だけど戦場に一緒に出て刀振るうわけではないし。一緒に戦うのに女の子じゃ背中預けらんないよ。」
「まぁ、基本的に女は戦場には出ないよな」
そう、これは国の違いだった。
彼らは若くても江戸から明治にかけて活躍した刀だ。
女が戦場に出るということが浸透していない。
それに対し彼女は違った。戦場でも女戦士達が存在していた為彼らの言うことが理解できなかった。
しかし、文化の違いであると双方に言える人はこの場に居なかった。
そして、彼女は自分が侮辱されたのだと強く感じてしまったのだ。
ドン という音と共に畳から振動が伝わる。
自分の頭の中のどこかが切れる
そんな気がした。
さっきから身勝手な物言い、もう許せない。
「呪いのことや本霊の意図は私には分かりません。 ですが、先程から女、女とおっしゃっていますが 戦いと性別は関係があるのでしょうか」
「そりゃあ、昔から女は戦うことはしないからな」
「何故ですか」
「男と比べて弱いからだろ」
私はフッと鼻を鳴らした。
「弱いというのなら、此処には私よりも背が低く見た目が子供のような方が多くいらっしゃいますが」
そう言った瞬間一斉に睨まれた。恐らく地雷を踏んだらしい。
なんだよ、 さっき女が戦に出るのはー
とか言ってたのに子供の男はオッケーな訳？
違いは？ 私と貴方達の力が弱い以外に何が違うというのだ。
「それは聞き捨てならないな、彼らは子供に見えて何百年も存在しているしとても頼りになる」
「では、私も女に見えても何百年も存在してますし問題ありませんね」
バチバチと、鶴丸さんと私との間に稲妻が走る
「あまりぼくたちたんとうを、なめないでください」
「言っときますけど僕達、強いですよ」
「舐めんじゃねーよ」
余程、先程の発言が癪に触ったらしい。
小さい方達を完全に敵に回した。
しかし、初めに侮辱されたのはこちらなんですが‥。
完全に私もイライラのピークにきていた。
我ながら短気だと思う。
「それはこちらの台詞です。
そっちこそ舐めんじゃないわよ」
つい舌打ちして立ち上がってしまった。
いやー怒りって恐ろしい、 怒りは人を変えるよ。
舌打ちしちゃったよ。
サーと頭から血が引いていくがもう後にはひけなかった。
「あ、食器は置いていって貰っても‥」
「みっちゃん！」
眼帯をつけた人が何か言ったが
途中で隣の青い髪の方に止められていた
私は食器を持って何も言わずに大広間を出た。
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杏子メロンパン(プロフ) - ありがとうございます。そう言って貰えてとても嬉しいです。 (2019年6月22日 19時) (
レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の0 - やべぇ・・・・・・やべぇ←私の好みにドンピシャだぜぇ・・・・・！(*´∇｀*)更新ファイト！(*≧∀≦*) (2019年6月22日 18時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
アズマ - この物語の少しシリアスな感じが好きです！これから影ながら応援させていただきます！ (2019年6月22日 15時) (レス) id: 13ba803884 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - そらまるさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - 面白いです(^^)更新楽しみにしています(^^) (2019年6月22日 1時) (レス) id: 01606349cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子メロンパン | 作成日時：2019年6月20日 18時
