体調不良 (ページ5)

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大我side ページ5

今朝、起きてから気分は最悪で。

舞台の稽古、ライブのリハ、打ち合わせ、ダンスレッスン、ボイトレの自主練…
忙しくさせてもらえることは俺にとってものすごくありがたいことだった。
だけど、その分毎日寝る時間が遅くなってて、舞台の稽古があった日なんかは、夜11時過ぎに帰宅して、そっから夕飯食べて風呂入ってちょっと台本頭に入れて寝る。

こんな生活が毎日続いたら、そりゃ、いくら体調管理に気を使っている俺でも体調崩す。
今日は雑誌撮影だから、みんなに会える喜びもあったんだけど、その感情は一瞬にしてかき消された。

割れるように痛む頭と、喉の違和感で朝5時に目が覚めてしまった。

「……った、」

仕方ないから起き上がろうと体を起こすも、怠すぎて体が言うことをきかない。

「……っ、んだよ！！」

静かな部屋に響き渡る俺の声。
あ、やべっ…父親寝てるんだった。
慌てて口を抑え、グループLINEを見ることに。

そこにはすでに起きていたのか、樹が連絡を回してくれていた。
みないわけにはいかないし、今日は雑誌の撮影だから反応でもしとこうかなって思ってた。
だからグループLINEを開いたんだけど、動くスタンプを目にした瞬間、気持ち悪さが勝って、慌てて近くにあったゴミ箱を抱えた。

「……うっ、ゲホッゴホッ…うぇっ、」

吐き気まで最悪だよ…
そのまま、返す気力が出ずに既読スルーになってしまった。
でも、どんどんメンバーが起きていく中で既読が全員分ついているのに俺だけ反応がないことを不審に思ったのか、樹が電話してきた。

電話出れねぇし…

俺は自分自身の体調管理のだらしなさにイライラしてたから、そのまんま樹の電話で感情をぶつけてしまった。
悪気はなかったんだよね、ごめんね。

樹『もしもし、きょも？？既読ついてたのに返事ないから心配してるんだけど…大丈夫？』

『……大丈夫、雑誌の撮影だよね？？』

樹『そうそう。俺、車で迎えに行くから待ってて？』

この時、今日俺のマネージャーが風邪ひいてて迎えに来れないことを思い出した。
あ、樹が来るのか…え、やだよ、体調不良バレるじゃん。
俺は樹にだけはどうしても迷惑かけられないと思ったから、敢えて今日行けなくなったって言おうとしたんだけど、感情的になってしまった。

樹『あれ、きょも？？』

『ごめん、今日行けなくなった、』

樹『え？今さっき行けるって言ったじゃん、嘘だったの？』

『嘘じゃねぇよ、いいから余計なことすんなよ、』

樹『は？』