2 ページ2
「あ、やっぱりその噂って本当だったんだ」
京「ん？」
「ブリーチすると、髪の毛水分含むって聞いたことある」
京「含むのに、日中は乾燥がすごい」
「へ〜、大変だね、でも全然傷んでる風には見えない」
京「そう？」
「わたし染めたことないからなぁ」
京「綺麗な黒髪だよ」
ナチュラルなお世辞ありがとう
京「でも染めても似合うよ、きっと」
お世辞だとしても、京本くんに言われたら嫌な気持ちにならない
不思議だな、京本くん
お肌真っ白
目、くりっくり
髪の毛も傷んでる感じは全くしない
あれ、わたしより女の子みたい
そこから、京本くんとは
「髪の毛トリートメントなに使ってる？」とか「おすすめのシャンプーは？」
とか
髪の毛にまつわるお話をずっとしてた
先「はい、じゃあ席に戻ってね〜」
そう英語の先生に言われるまでずっと
「あ、じゃあ戻るね」
ありがとうって言ったら
京「楽しかった、また話そうね」
手を振る京本くん
わたしもバイバイって手を振って席へ戻る
結局、4問間違えてたけど。
ちょっと恥ずかしかった。
英語が終わって、机を片付けてたら
小「何京本くんと仲良くなってんの」
わたしの隣の空いてる席に腰を下ろすと
小「京本くんと何話したの？」
「髪の毛」
小「は？」
「髪の毛」
ほんとに、髪の毛の話しかしてない
小「あんた、髪の毛の話？！」
「なんか、もっとクールな人かと思ってたけど、話してみたら話しやすかったんだ」
小「へぇ〜、それは意外だわ。一匹狼みたいなのに」
京本くんの席に目を送ると
空っぽの席
京本くん、食堂派か
なんて、頭の隅っこで考えたり
髪の毛、褒められちゃった
嬉しいな〜って、
今日はいつもより卵焼きがしょっぱくても
あんまり気にならない
「…、しょっぱ」
嘘、さすがに気になるこのしょっぱさ
お母さん入れすぎだよ。
お昼明けの5限
古典
流れてくる先生の声がちょうど聞きやすくって
子守唄みたい
何回か意識が飛んで、慌てて板書しての繰り返し
授業が終わる頃には、クラスの半分が脱落
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トイプードル(プロフ) - 7：24発、後ろから二つ目のパスワードを教えてもらってもよろしいでしょうか？ (2022年11月27日 23時) (
レス) id: 2dd5a887dd (このIDを非表示/違反報告)
えあ(プロフ) - 初めまして！素敵な作品をありがとうございます！次の作品のパスワードを教えて頂くことは可能でしょうか？？ (2021年10月23日 18時) (レス) id: 147465c798 (このIDを非表示/違反報告)
Hiとびっこ(プロフ) - 初めまして！この作品前から読んでいて、何度も最初から読み直して続きを楽しみにしていました！続きの作品のパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ (2021年10月23日 17時) (レス) id: 0fc5480cfd (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 初めまして！この作品すごくキュンキュンします！次の作品のパスワード教えてもらうこと可能ですか？ (2021年10月23日 15時) (レス) @page50 id: 1d2112e74a (このIDを非表示/違反報告)
yuyuyuyupi(プロフ) - 初めまして！いつも沢山の素敵な作品をありがとうございます。この作品も一覧にあるときからとても気になっていてこうして読めて幸せです。差し支えなければですが次作のパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ (2021年10月23日 14時) (レス) id: 93e39805ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず
| 作成日時：2020年7月13日 23時
