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四十四話 ページ46
ひなたSIDE
帰ってこないな〜藍香ちゃん。
何時もより、3分ぐらい遅い。
ひなた(ちゃんと盗聴器とか仕掛けておけば良かった…)
あ、帰ってきた。
藍香「はぁ･････････ふぅ･･････奇人･･･だった･･･あれが俗に言う･･･五奇人･････････？」
ん？
取り敢えず話しかけるかな。
ひなた「おかえり〜藍香ちゃん、疲れてるみたいだけど、どうかしたの？」
藍香「あ、ひなた･･････あはは、何でもありませんよ？」
何で、隠すの？バレバレだよ？嘘ついたとき、絶対服の端を握るよね。
分かってるのに、知ってるのに、こんなに君のこと想ってるのに･････････ねぇ、何で？
何で？何で？何で何で何で何で何で何でなんでなんでなんでナンデナンデナンデ･･･
藍香「ひなた？･･････あ、すみません…」
藍香ちゃんの声ではっとする。
そんなに怖い顔してたかな。
怖がらせたら駄目だよね。
依存させるなら出来るだけ頼って貰わなきゃ！
藍香「ごめんなさい、つい癖で･･･」
そっか、そうだよね！俺に嘘つくわけないもん。
藍香「何かちょっと、3-Aが凄く奇人変人で、後凛月先輩に抱き枕にされて寝てしまった･･･くらいですから」
凛月先輩か〜
ひなた「離してくれたんだね〜」
衣更先輩とか見てたら簡単には離してくれなさそうだけど。
藍香「凛月お兄ちゃんって言ったら離してくれましたよ？」
え、ズルい。
ひなた「え〜俺もお兄ちゃんって呼ばれたい〜！ゆうたくんはアニキだし･･･アニキも良いんだけど･･････」
本音は呼ばれたい、ただそれだけ。
ゆうたくんはここでは関係はない。
建前は大事って担任から学んだからね！
藍香「ふふっ･･･ひなたはひなたですよ〜♪お兄ちゃんじゃなくて友達ですから」
ひなた「･･･！」
ひなた「そうだね！」
友達、今はそれ以上を無理に目指さなくても。
果報は寝て待て。
この学院の中で仲が一番良いのは多分俺。
じっくり堕としたほうが良いよね。
藍香(ひなた、なんだか機嫌が良いみたい。何か良いことが有ったのかな･･･って、嫌われる予定は！？このままだと嫌われるというか私が仲良くなってない！？･････････････････････でも、今だけ、今だけなら良いかな･･････なんてね････････････････････････分かってるよ)
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作者名：エル | 作成日時：2022年9月29日 20時
