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十七話 〜過去編2〜 ページ19
回想
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
監 禁生活から逃げてきた。
あんな生活はもう耐えられなかった。
私が逃げたからだろうか。
彼にいわせたらそうなのだろう。
目の前には横たわっている友達。
否、友達だったもの、奏星だったもの。
今や肉の塊となっている。
私のせいで、殺された、死んでしまった。
よく見ると、腕も足もバラバラで、解体されているみたいに見える･･･。
そんな事も普通に考えるようになったとは、私も狂ったのだろうか。
迫ってくるのは、私を監 禁した張本人、あの子を殺した張本人。
名前なんて知らない、声すらも知らなかった人だった。
藍香「ひっ･･････嫌っ来ないで」
「酷いな〜君のために俺が害虫を始末してあげたのに」
害虫･･････害虫なんかじゃないのに。
「だんまり？まぁいいや、おうちに帰ろ〜」
''また、監 禁される''
そう思えば手を払いのけようとするのは必然で。
しかし、その手を掴まれ、逆に抱き上げられる。
この時ほど、自分の身長を恨んだ事は無いだろう。
藍香「やめてっ、嫌、嫌ぁ」
「そんなに抵抗されても、逆に虐めたくなるだけなんだよ〜」
涙まじりの必死の抵抗。
でも、こんな時に限って力なんて出なくて。
相手に口元を押さえられたと思うと、急な眠気が襲いかかり、私の意識は急速に落ちていった。
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作者名：エル | 作成日時：2022年9月29日 20時
