こんな気持ち、知らない

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そんなことを考えている内に、最寄り駅に到着した。佐久間起こさないと。


｢佐久間、佐久間。起きて。降りるよ？｣

桃｢んぅ？もぉついたの？｣

｢ｸｽｯ。着いたよ。ほら扉開くよ？｣


...うん、ダメだ。なかなか目覚めない。

仕方ないな〜。

グイッ


｢ごめん、佐久間。走るよ。｣

桃｢ふぁ〜い...。｣


どうにか扉が閉まる前に降りることができた。乗る人が少なくてよかった。


桃｢ん...。！あれ？！もう着いてる！｣

｢やっと起きたの？全然立ち上がらないから、無理やり降ろしちゃったよ(笑)｣

桃｢えぇ？！ごめん！もしかして阿部ちゃんの最寄り駅過ぎちゃった...？｣

｢ううん。俺の最寄り、ここだよ。｣

桃｢えぇぇぇぇ？！そんなことある？！｣

｢俺もびっくりだよ(笑)｣


佐久間、いつも目が大きいのに、今じゃ今までの倍大きく見開いてる。目玉落ちちゃいそう(笑)


桃｢よかった〜。俺のせいで阿部ちゃんが帰るの遅くなっちゃったら申し訳なかったから...。｣

｢ふふっ、心配ありがと。...あ、佐久間家どこ？送るよ。｣

桃｢え？！それは申し訳ないよ！俺の家、ここから近いし！｣

｢でもダメ。俺、もっと佐久間と仲良くなりたいからさ。｣

桃｢！...いいの？遅くなっちゃうかもよ？｣

｢大丈夫。さ、行こ？｣

桃｢うん！｣

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