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赤「ショウタ、今日の分の勉強はもう終わりだって。あとは復習をしろって旦那様が言ってた。｣
「今日も長かったな〜。んだよ、あのくそ親父。金のことしか頭にない女好きめ。｣
赤「コラコラ。いくら防音だからと言って、旦那様の悪口言わないの。｣
そう、俺の部屋は完全防音。
分厚い扉に音が漏れにくい窓、全て俺の学習環境を整えるためとお父様が作ってくれたもの。
ここには一応感謝してるよ。
だって、気にせずにリョウタとイチャイチャできるし。
あとは...その...営みって言うの？///
多くて週に3日、お互いに求め合っている。
「あ〜。俺今めっちゃ幸せだわ。｣
赤「俺もだよ。...あ、そうだ。ショウタ、ちょっと左手出して。｣
「ん？はい。｣
リョウタに左手を差し出すと、薬指に何かをはめた。
ひんやりしてる...。
もしかして...！
「わっ、すごい綺麗...！｣
やっぱり、薬指にはめられたのは赤色の宝石が付いた指輪だった。
赤「この屋敷にあるような高価な宝石ではないけど、ちょうど赤色と青色のペアリングがあってさ。気に入ってくれた？｣
そう言いながら頬杖しているリョウタの左手の薬指には青色の宝石が付いた俺とお揃いの指輪がはめられていた。
「当たり前じゃん！ありがとう、リョウタ！大好き！｣
ギュッ
赤「わっ！ふふ、俺も大好きだよ。｣
この時の俺らは幸せに浸っていて、少し開けられた扉の向こうでこの会話を聞いていたメイドがいたなんて、知らなかった。
そして次の日、この幸せが崩れてしまうことも。
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作者名：名のない納棺師 | 作成日時：2021年5月24日 19時
