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「アニキ〜!連れてきやした」


拘束を解いてもらい、車に乗って歩いて早数十分。
途中で名乗ってもらった「ウォッカ」の言うアニキという人のところへ着いた。

どうやら、私を連れてくる様に命令されたらしい。


「…テメェがモルトか」

「…は、い」


私は間宮A。
「モルト」なんてコードネーム、きっと呼ばれても一生慣れないだろう。


「話は大方聞いてるだろうが、この男……バーボンの監視がテメェの役割だ。基本的にはそれだけで、他は普通の職業に戻れば良い」

「…その、監視って?」

「バーボンに命令を下した任務について行ったり、バーボンが何か行動を起こしたらそれを監視してこちらに報告することだ」

「…はぁ」


零がなんでこんなところに居るかは分からないけど、何かを自ら行動に起こす人ではないと思うんだよね。

慎重派だから。


「…テメェ、職業は」

「…小学生の先生ですけど」

「そうか。この携帯はテメェの仕事用の携帯だ。何かあったら連絡するから肌身離さず持ち歩けよ」

「あ、はい」


…携帯なんて高いもの、易々プレゼントしちゃうのね、ここって。


「テメェがバーボンとどう言う関係に当たるかは知らねえが、後日バーボンにテメェを紹介する。良いな」

「…はぁ、どうぞ…」


否定権なさそうだし。


「その紹介の日が来るまでテメェは絶対にバーボンにこちら側についたことを知られるなよ。アイツは探り屋で目と鼻が効きやがるからな」

「…はーい」


探り屋?
目と鼻が効く?


よく分からないけど、この人から紹介されるその日までは、私が「モルト」だと零にバラしちゃいけないわけね。


「今日はもう帰れ。家族に何か言われても溜まったもんじゃねぇからな」

「あ、はい」


その家族が零なんですけど。
と言うか、そう言う心配をするってこの人も悪い人じゃないでしょ、絶対。


「…あなた、お名前は?」

「……ジンだ。こっちはウォッカ」

「ウォッカです」



銀髪の長髪の方はジン。
サングラスはウォッカ…ね。


「改めましてモルトです。よろしく…」


──── まぁ、その。
なんか。


良く分からないけど、やるからには徹底的にやって行こうじゃないか。
………なんて。

───→←一章【モルト】



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設定タグ:名探偵コナン , バーボン , 黒ずくめの組織   
作品ジャンル:アニメ
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- おもしろい! 続き楽しみです! (2022年12月30日 18時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
- おもしろい! 続き楽しみです! (2022年12月30日 18時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
はじめまして - 終わり、、、? (2022年12月30日 18時) (レス) @page13 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 終わりですか? (2022年5月8日 13時) (レス) @page13 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
Haoto(プロフ) - あれ、終わりっていう文字が見えるのですが... 続き無いのですか? (2021年5月8日 18時) (レス) id: 3b91b12a4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天高 星 | 作成日時:2018年7月19日 20時

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