【名探偵コナン】〜Another〜【番外編】

epilogue【おはよう】 ページ14

─── 夢を見た。

長い長い、短い夢。


語るは今世、夢見るは来世。
未知数なのは前世。



仮に、もしも、例えば。


降谷零と、間宮Aが前世からの付き合いがあったとしたら…？



ひょっとしたらこれは、この出会いで結ばれた二人は、偶然じゃなく必然なのだろう。



【独りは嫌だ】と嘆くからこそ、彼女も彼も素直になれず、共依存し、すれ違う。



すれ違いが多いその二人に、これからのちゃんとした未来は来るのだろうか。



── 「愛してる」なのか、「アイシテル」なのか。
その違いと肝心だ。




夢から覚めよう。


これからどうなるなんて決められて居ない。
これからどうなるかなんて自分たちで決めることだ。


悩んで、悔やんで、嘆いて、抗って、未来を夢見よう。




澄んだ青い空を何事もなく見上げられるように。



幸せな未来を願って。




「…おはよう、A」

「ん〜…おはよ、零〜…」






幸せな家庭が、築けることを祈って。
夢を見よう ──────。

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