088・ 中村 ページ40
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「裕香ちゃん、麻里奈ちゃんホントにいいの?私何もしなくて」
麻「いいですよ!座ってて下さいっ」
井「私達がやりますから(笑」
「ありがとう、ごめんね」
麻「私達が誘いましたからね!」
「フフフw」
Aは櫻井たちのとこに戻ると、櫻井と杉田がファイナルファイトをしていた。
櫻「あー!死ぬ!」
杉「櫻井さん、もう少し前です!」
櫻「あ、こうかwさんきゅ、杉田」
「中村くん、トイレ貸して」
中「いいぞ」
Aは廊下に出る。右側が洗面台とトイレがあり、左側はお風呂だ。
「あれ…?電気がつかない…」
もう一度スイッチを押すがつかなかった。
「中村くーん!!電気つかないわよ!」
中村が来ると、あー…と言いながら、
「これ接続悪いんだよ。叩けばつく」
ガンッ
カチ…カチ…
「あ、ついた。ありがとう」
「………」
中村は戻ろうとはしなかった。
「どうしたの?」
「櫻井さんて…俺への嫌がらせなのかな」
「は?」
「俺がまだ諦めてないの知っててわざとお前とイチャつく。それが結構…辛い」
「……」
「神谷さんの前でもあんな感じ。あの人も俺と同じ気持ちだと思うんだよな…お前と遊びたくても、絶対櫻井さんが一緒だし」
「……」
「こないだの神谷さんの誕生日の時だって…お前だけでも来ればよかったんじゃねえの?」
「私、孝宏を心から愛しているの」
「…っ」
「確かに中村くんも神谷さんも、私にとって大切な友達よ。でも風邪引いて苦しんでる孝宏を残して、私だけ楽しむことはどうしても出来なかった…」
「そうか…」
「孝宏がなんで中村くんや神谷さんの前でイチャつくと思う?」
「そりゃあ…諦めてほしいから、だろ…」
「分かってるなら諦めて。私が下ちゃんや潤や他の友達と遊ぶとき、孝宏はついてきたりしないわよ」
「え…」
「その人達はみんな、私に対して恋愛感情がないからよ。杉田くんと二人でゲーセン行ったって報告するから怒らないわよ」
「嘘だろ…いつもついて来るんじゃねえの?」
「谷山さんや達央や木村くんだとついて来るかもなって言ってた」
要はAに気があると思われる人達には心配なのでついていくらしい。友達として接してる人にはついて行かない櫻井。
「なるほど…そういうことか」
「私とだけ遊びたいと思うなら、本当に友達として見て欲しいの。私と孝宏が別れることはないわ」
「それって…結婚も考えてんのか…?」
「うん…/」
照れながら頷いた。それを聞いた中村はもうこれ以上なにも言えなくなった。
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作者名:touko. | 作成日時:2020年12月27日 16時