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「いや、大野君は俺が言ったからいいんだけども」
「あー…もしかして、私が紫耀にキスしたこと?笑」
「………」
「やだヤキモチ?フフ、可愛いねー孝宏」
「う、うるせーな/」
図星なので、少し顔を赤くした。
「……ねえ」
「な、なんだよ」
「ちょっとこっち来て」
グイっ
櫻井の服を掴んで、ひと気の少ない端に移動した。
「A…?」
「……」
chu…
「…っ!」
Aから口付けた。頬ではなく、唇。最初は驚いたが、彼も目を瞑った。
「ん……」
「…っ、」
5秒間の口付け。寒い中、唇だけ暖かかった。
「はぁ……」
「A…誰か見たかもしれねーよ?」
「いいの。愛しくてしたんだもん」
「っ、くそ…かわいいなほんと…」
そう言い、櫻井は強く抱きしめた。
「きゃ…っ」
「なあ、今から俺の家こない?」
「え…?」
「なんか作ってよ。腹減った」
「うん…わかった(笑」
***
「どーですか?」
「うん、作りやすい〜。前より片づいてるわね」
「お前と付き合う前よりはな」
以前来たときはキッチンは散らかってたらしい。
いつもは結ばないが料理の時は髪を結んで、バンスクリップで上げてる。Aは肉じゃがを作ってる。
「んーと、だしはこれくらいかな…」
「……」
「よし、後はゆっくり煮込んで完成よ」
「……」
弱火で20分くらい煮込む。
Aは櫻井の視線に気づいた。
「な、なによ?さっきから人の顔をジッと見て…」
「ん?いや、なんかこうやってキッチンに立ってるお前見てるとさ」
「…?」
「俺の嫁みたい」
「…っ、なんでよ…/ 彼氏の家で料理作ってるだけなのに」
「アハハハw まあそうなんだけどな…あと、」
「なに?」
後ろから抱きしめ、彼女の耳に唇を寄せた。
「…んっ」
「髪をアップにしてるから、可愛くて見惚れてた…」
「そ、んなこと…っ、あ…」
「ん…」
うなじに口付ける櫻井にAは身をよじる。
chu…chu…
「あっ…ん、」
れろ…
「んん…っ」
「A…」
「あ…なにして…んっ、んん…」
プチ…プチ…
だんだんとエスカレートしてくる。今度はブラウスを中途半端に脱がせ、白い背中を露出させるとブラの上から胸を揉んで背中に唇を寄せ、舌を這わす。その感触に身体を震わせAは感じた。
「あっ…孝宏…っ、だめ…」
「…はぁ、A…ごめん、したい…」
「…っん、」
Aは弱火にしていた火を止めた…
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作者名:touko. | 作成日時:2020年12月27日 16時