八十八話 ページ40
相澤side
皿を洗い終え、雨宮の制服が、吐いていたせいで汚れていたのを干した。
寝る準備をしようと、寝室に入った。
寝室に、もう一つ毛布があったから、取りに来た。
雨宮はもう眠っていて、何処か気持ち良さげだった。
顔色も、随分と良くなっていて、もう大丈夫なように見えた。
プルルルルル
雨宮の鞄から、電話が聞こえた。
弾けるように、起き上がり、鞄から携帯電話を出した。
今時、珍しくガラケーで、かなり使っているらしく、年期が入っていた。
一度、雨宮が電話を切ったが、続けざまに再び鳴り出し、いくら止めても鳴り止まなかった。
その後、留守電が入れられた。
相「雨宮。
其、貸せ。バッテリーを抜く。」
携帯を渡されたとき、手が微かに震えていた。
バッテリーを抜き、抜いたバッテリーと一緒に返した。
雨「ありがとうございます。」
相「もう遅いから寝ろ。」
雨「はい。」
雨宮は布団に入ったが、顔色からして、きっとあまり眠らないだろう。
大丈夫だろうか。
何があったか、しつこく聞き出せばよかったか。
否、彼奴はいくら聞いても、話さないだろう。
頑として、断るだろう。
よく授業をサボる、無個性として生きて来た、あり得ない程に強い、問題児。
此処に来る前に、何があったのか。
十中八九、あの砂色の外套を着た男が関係しているだろう。
あの男を見ていた、雨宮は明らかにおかしかった。
あの男と何があったのか。
取り敢えず、俺も寝よう。
夜中、十一時を回っていたので、直ぐに眠った。
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ゆい(プロフ) - ありがとうございます！ (2019年4月4日 20時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
みさき - とても面白い作品ですが、97話ではなく95話になってますよ (2019年4月4日 19時) (レス) id: 2b00ce2615 (このIDを非表示/違反報告)
厘 - 今見て気付いたンですが殿堂入りおめでとうございます！私より作者様の方が神様なんじゃ…？これからもこの素晴らしい作品を読ませて頂きますね！頑張ってください！ (2019年4月2日 21時) (レス) id: d2eb824a47 (このIDを非表示/違反報告)
梶井さんが好きな岩野泡鳴(プロフ) - 絶対切島くん顔ぱぁぁぁってさせるよね、犬だよね、もう犬だよね (2019年4月2日 20時) (レス) id: 6343f47515 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 応援、ありがとうございます！こんな駄作者の心配なんぞしてくださって………神様ですか！？本当にありがとうございます！此からも、何卒、よろしくお願いします！ (2019年4月1日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年3月23日 14時
