七十三話 ページ25
雨宮side
気が付くと、其処は真っ白い天井が見えた。
保健室だ。
リ「気が付いたかい。」
雨「すみません。
体育祭はどうなりましたか？」
記憶がどうもうろ覚えだ。
私は、勝ったのだろうか。
まさか、体育祭の決勝真っ只中で倒れたとか無いよな？
リ「あんたの勝ちだよ、雨宮。」
オ「と言うわけで、君にメダルだ、雨宮少女！！
よくやったよ、本当に！
おめでとう！！！」
急だ。
うるさい。
リカバリー先生もうるさそうな顔をしている。
抹消先生が此人を苦手な訳が分かる。
此人は馬鹿なのだろうか。
私は秘密を知っているんだから、別に其の格好で無くてもよくないか？
雨「別に其の格好で無くても、大丈夫ですよ。
私は知っているんですし。」
オ「、、そうだったな！！
もう皆帰ったよ！
君も帰って休むといい。」
そう言い、オールマイトは帰って行った。
私も帰らなければ。
取り敢えず荷物を引っ掴み、家に向かった。
疲れた。
私の家は、雄英から１０分程度歩いた所。
今日は、漸く給料日で電気代、ガス代、水道代、家賃を払わなければならない。
給料減額中の為、あまって数千円。
此の殆どは携帯端末代に吹っ飛ぶ為に、私の食費はほぼ残らない。
少しは食べないと、餓死しかねない為、無いと困る。
金が無いため、服やら何やらを煮詰まった時にリサイクルショップに売りに出し、小銭を稼ぐ。
無いよりかは、幾分かましだ。
最近は給料が振り込まれると、其の全てが其のように消えていく。
しかし、うっかり給料を取り忘れると口座は空っぽ、なんて事があり得そう。
この間、少し運よく残った数万が無くなっていた事だし。
家に着く道中、コンビニにより、給料を引き落とし、諸々の金を払おうとした。
が。
給料が殆んど残っていない。
入れられた形跡はあるのに抜かれている。
此から１ヶ月、電気、ガス、水道、其に携帯端末………………全て無しで過ごす事になりそうだ。
家賃、どうしよう。
此を出来るのは、一人しか思い付かない。
ゆっくりと家に戻った。
家には、知らない手紙ばかりある。
手紙と言うのは、其の本人の名前さえ書いていれば、ちゃんと届く。
気持ち悪い文字だった。
文面すら見たくない。
家に入り、カッターを取りだす。
学校で切れなかった分、切らなければ落ち着けなかった。
どうしようも無く、怖かった。
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ゆい(プロフ) - ありがとうございます！ (2019年4月4日 20時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
みさき - とても面白い作品ですが、97話ではなく95話になってますよ (2019年4月4日 19時) (レス) id: 2b00ce2615 (このIDを非表示/違反報告)
厘 - 今見て気付いたンですが殿堂入りおめでとうございます！私より作者様の方が神様なんじゃ…？これからもこの素晴らしい作品を読ませて頂きますね！頑張ってください！ (2019年4月2日 21時) (レス) id: d2eb824a47 (このIDを非表示/違反報告)
梶井さんが好きな岩野泡鳴(プロフ) - 絶対切島くん顔ぱぁぁぁってさせるよね、犬だよね、もう犬だよね (2019年4月2日 20時) (レス) id: 6343f47515 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 応援、ありがとうございます！こんな駄作者の心配なんぞしてくださって………神様ですか！？本当にありがとうございます！此からも、何卒、よろしくお願いします！ (2019年4月1日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年3月23日 14時
