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side.少女
母に頼まれた買い物を済ませ、帰路に着いていた頃、途中で仕事帰りの父とバッタリ出会った
父は本当は優しいのだが、母の前になると何も言わなくなってしまう
大黒柱なのになんで堂々としないのか…
それに無性に腹が立つ
父は見てるだけ、助けてくれやしない。話は聞いてくれるけど、実行に移すことはしない
だからどれだけ父が優しくても、嫌いなのだ
持っていたエコバックをサラリと奪われれば歩幅を合わせて歩いてくれる
…なんで、あんな人と結婚してしまったのだろうか。この人は
嫌いだけど、何処か可哀想にも思えてくる
…が、もう感情は捨てたのでそんな事は無いと切り捨てた
父｢…最近、どうだ？学校は…｣
『…順調だよ。お父さんは？』
父｢…まぁ、順調だな｣
『そ…』
流れる沈黙
それ以降、話をする事は無かった
『ただいま』
父｢ただいま｣
母｢あら、おかえりなさい。お使いありがと｣
『…うん』
そう言った母は此方を見向きもせず父に向いた
…本当に、嫌いだ
.
その夜の事
妹｢お姉ちゃん、それちょうだい｣
『は…？ダメだけど…』
突然、自室の扉を開けて、足を踏み入れてきた妹
突拍子も無く来たかと思えば丁寧に吊るしてあった合成ダイヤモンドのネックレスを強請ってきた
妹｢でもお姉ちゃんあんまりつけてないじゃん｣
『…だめ』
妹｢は？なんで？良いじゃん｣
妹はキレ気味になり、地団駄を踏んだ
…ほら、すぐそうやって自分の思い通りにならなかったらキレる
本当に。なんでここまでやってこれたんだ、お前は
…けど、これだけはダメだ。何がなんでも譲れやしない
無表情のまま、感情を露にしない私はムカついている妹を見ていた
妹｢あのさぁ、言っとくけど
お姉ちゃんに人権なんてあると思う？｣
ぱきっ
『…は、』
此奴は、何を言ってるんだ…？
思わず声が漏れた
人権が、あると思うか…？
『…知らねぇよンなもん。お前達が消したんだろうが…』
妹｢は？何？｣
小さく呟いた言葉は妹に届かぬまま、結局、別のネックレスを持っていった
心なんて無くしたのに、何故かココロが割れた気がした
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しぐれ(プロフ) - 白狐さんこんばんは！今日この小説を初めて読ませていただきました！←何様だよ((( もう、あれですね。ものすごく好きです。どタイプです…！！他の作品もちょっとずつ読んでいきます！！これからも頑張ってください！！あ、でも、無理はしないでくださいね！！ (2020年7月30日 21時) (
レス) id: f0eebbb972 (このIDを非表示/違反報告)
おつ2 - 夢主よ、妹と母がくっついてたら密だ！ (2020年7月28日 9時) (レス) id: b32bfe3549 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 応援してます頑張ってください！ (2020年7月27日 20時) (レス) id: 806f0ec526 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - たのしそう,,,,,,,,, (2020年7月27日 20時) (レス) id: 806f0ec526 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - やぎーぬさん» 復讐のできるコロナで安全に吹き出しました。多分私も末期ですね(？)コロナは復讐出来ますよ(ﾆｯｺﾘ) (2020年7月23日 22時) (レス) id: 3a2a306946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐 | 作成日時：2020年7月11日 14時
