63話 ページ19
元の世界へ戻り、私はすぐにパソコンを起動した。今回の目的は、今度テツくん達とやる(であろう)VRゲーム用のスキン作り。
『最悪学校サボってでもやりたいけど、それすると森山さんに怒られちゃうからなぁ…』
と、近くて遠い存在の人を思い描く。
『付き合っちゃったんだよね…』
あんなに拒んだのに、あの至って真面目な目には勝てないよ…
『…とりあえず私のモデルをスマホに移動して…その後は…』
それから…
『…うん。こんな感じかな。ふぁぁぁ…疲れたぁ…』
朝からやる物じゃないね、これ。
『っと、いい時間かな』
時計を見ると、もうすぐで7時になりそうだ。
『残りはあっちに行ってから描くことにしよう。液タブ持ってっと…よし』
部屋のドアノブに鍵を差し込み、クルっと回す。
『えーっと…あ、場所指定できるじゃーん。場所は…海常高校体育館にして…よし。戻ろう!』
?「お疲れ様でした」
ブワッと風が吹くと、映像で見た海常高校体育館へと戻ってきた。
『おはようございまーす』
笠松「来たか」
黄瀬「咲楽っち!おはようっス!」
『涼くん、おはよう〜。今日のテスト大丈夫そう?』
黄瀬「もちろんっス!咲楽っちに教えてもらったことちゃんとできる気がするっス」
『それならよかった〜。…で、そこで不貞腐れてる人は?』
プクーと頬を膨らませながらこっちを見つめてくる人が1人…
笠松「起きたらお前がいないし、変なメモあるし、母親に聞いたら先に行ってるとか言ってて、学校来たらいないしで、かなりパニックになってたぞ」
『…はは』
笠松「お前どこいってたんだ」
『えーっと…ははは』
笠松「笑って誤魔化すんじゃねぇ」
ゲシゲシと笠松さんに蹴られる。
『いた、ちょ、笠松さん痛い』
笠松「どうせお前のことだから元の世界にでもいってたんだろ」
『な、なぜバレたんてす!?』
笠松「なぜってそりゃ…」
黄瀬「学校中探してもいなかったから、っスよ」
『…私、実はかなり守られちゃってる感じです?』
笠松「約1名には特に、な」
作者から
更新するする詐欺ですね…すみません…書き溜めが無くなりかけてるので、また期間があいちゃうかもですけど、気長にお待ち頂けると嬉しいです( ̄▽ ̄;)
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作者名:怜花 | 作成日時:2020年10月13日 2時