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「……で！本題なんだけど。お兄さんに、このバンドに入ってほしいの。
キーボードやってた子が卒業しちゃってさ。もう2年キーボードいなくて。奈緒ちゃんがやってくれたりもしたけど弾けなったんだよね〜」
彼女はそう言うと、俺にそっと近づき、透き通るよな目で俺を見つめた
「お兄さんが弾けなくても私たち待つから。何回も付き合うから。だから、私たちと一緒にやらない？
……changeに、お兄さんも入ってくれない？」
真っ直ぐな目に見つめられると、もうダメで。
なんで俺なのか。俺よりももっと向いてる人なんかたくさんいるだろうに。
聞きたいことはたくさんあった。
……でも、気づくと俺はそのまま首を縦に振っていた
「ほんとーーー！？やったーーー！！！これでやっと全員揃ったーー！！！」
『……っあの、でも俺、バンドとかやったことなくて、
皆さんの期待に応えられるか分からないです…』
「それは大丈夫やで。みんな最初は出来ひんもんやし。ゆっくりやっていったら大丈夫。
……あ、名前そういえば言うの忘れてた。
藤井流星です。今年26歳。みんなから流星って呼ばれてるからお兄さんもそう呼んで」
「流星ほんま急やな(笑)
神山智洋です。神ちゃんって呼んで？流星と同い年！』
「俺はもう知ってるかもやけど、�霤朕鰺機��陲舛磴鵑任┐┐�らな！
……お兄さんの名前も教えて！そういえばまだ知らんかった！！(笑)」
皆さんが自己紹介を簡単にしてくれて。
�霤弔気鵑妨世錣譴道廚そ个靴燭�たしかにまだ自分の名前も名乗ってなかった。
『あ、重岡大毅です。みんなからはしげって呼ばれてることが多いです。
今年27歳で…
自分を変えたくてここに来ました』
俺はそうはっきり伝えた。
あの音楽を聴いて、俺もこの人たちと同じ音楽を奏でたいと本気で思ったから。
楽しみも何もなく空っぽだった毎日を、みんなと一緒に音楽を通して、充実した毎日を送りたいから。
……changeの名に恥じないように、自分を、変えたいと思ったから。
俺が思っていたこと全てを伝えると、みんなは笑顔で迎えてくれた。
「大丈夫。しげなら変われるよ。一緒に作ろう。俺たちの音楽を。
……一緒に変えよう。」
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作者名：きょん | 作成日時：2021年9月26日 22時
