高 橋 く ん と 私 。

#6 ページ6

廉side




俺には2つ歳上の義理の姉がいる。


初めは女兄弟とか最悪って思ってたけど
初めて会った時、

正直びっくりした。





高校生やのにめっちゃ大人っぽくて
しっかりしてて
俺のことも受け入れてくれて。



ほんまに嬉しかった。





でも

思春期やったあの頃

一緒に居るのがつらくなった。






なんで姉弟なっちゃったんやろうって。





俺がどんだけからかっても



『ほんま廉はチャラいんやから(笑)』



笑ってスルーされてばっかり。









ヤキモチ妬いて欲しくて

彼女家に連れてきても




『廉のことよろしくね。』





そんな事しか言わへんくて。

結局なんとも思ってもらえへんかった。









「あーあ。せつな。」








ほんま一緒の大学まで入って

あほらしくなってくるわ。







それでもやっぱり。








好きって言葉じゃ表されへんくらいの想いで

いっぱいいっぱいやねん。









「もう授業終わる時間やな。」





22:00





そろそろAが出て来る頃。

なんとなしに
見上げてみたら







「S高の制服？」







はっきり顔見えへんけど

Aと距離近くて



思わずガン見してもうた。









なんや、あの子。








男と喋ってるだけでイラつくとか

俺もダサいけど。

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