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真逆 ページ4

Youside

あれから特に何かが起きる訳もなく1週間が経った

ただ2つ気づいたことがある


京本くんは周りから好かれていることだ


なんて言うか、人たらしみたいな人だった


そして、樹と仲が良かったことだ

樹は「きょも」なんて可愛いあだ名で呼んでるし

京本くんも「樹」って呼び捨てで呼んでいた


最近知ったんだけど1年生の頃からよく一緒に帰ってたらしい


あいにく樹と私は家が隣同士とか目の前とか漫画みたいな距離ではなく割と離れていて


一緒に登下校なんてしたことがなかった


だから京本くんと帰ってることなんて知る訳もなくて


噂によると樹と京本くんとあと数人で帰ってるらしい


それも全員、陽キャってやつでオマケに顔も整っているらしい。


正直驚いた。


私が初めてみた京本くんはもっとクールでどこか儚い人だったから


あまりにも社交性すぎて田中に聞いたぐらいだ


『ねぇ、じゅったん』

樹「やめろ、その呼び方」

『ねぇ、田中』

樹「普通に呼べないのかよ」

なんて軽く遊んだところで


『私、京本くんもっとクールかと思ってた』

樹「え、きょも?」

『うん。春休みに音楽室で京本くんを見かけたの』

樹「え?!」

あまりにも樹が大きい声で反応するからびっくり

『なんかさ、その時は孤独っていうかさ寂しそうな雰囲気感じて。歌ってたからかもしれないけど笑だから勝手にクールな人っていうか一匹狼感があるなって思ってたんだけど、全然ちがくて驚いちゃった』

全部話したかったことを告げたら

樹には似合わない少し悩んだ顔をしていた


『樹?どうしたの。』

樹「いや、なんでもない!ってか!Aが男の名前出すなんて珍しいじゃん!!なになに、きょものこと気になってる感じ〜?」


は、はぁ?!


『ば、ばか!違うわ!!私だって男の名前ぐらいだすわ!』


なんて否定したけど、確かに言われてみれば


樹に男の子の名前を出したのはほんとに久しぶりで


ってかあの人以来そういう感じの人は一切いなかった


なんて必死に頭で考えていた私は


樹「A、ちゃんと見てんだなぁ」


小さく呟いた樹の言葉なんて聞こえてるわけがなかった

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設定タグ:京本大我 , 松村北斗 , 田中樹   
作品ジャンル:恋愛
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- 更新楽しみにしています! (2022年1月17日 9時) (レス) @page2 id: 1f3daddeea (このIDを非表示/違反報告)
トマ - 素敵なお話ありがとうございます。更新楽しみにしています。 (2021年12月19日 23時) (レス) @page6 id: 2a725c1299 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:a_tokema | 作成日時:2021年9月22日 22時

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