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五十五話 ページ6

「あ、うん。今日から夏柱。」

Aがそう言うと伊之助と炭治郎と善逸とカナヲが驚く。ついこの間はならないと言っていた

からこんなにすぐに柱になるとは予想していなかったのだ。

四人が驚いている中、小さい禰豆子がテチテチと歩いてきてAに抱きつく。

「よ、よかった、ねえ!」

嬉しそうにそう言った禰豆子をAは膝の上に乗せて抱きしめる。

「そうだね。」

でも、本当にこの選択があってたかは分からないな。



それからしばらくして義勇と村田さんと後藤さんは帰って行った。

「禰豆子可愛いね〜」

中断していた晩ご飯をみんながまた食べ始めている隣でご飯を食べれないAと禰豆子は座って

遊んでいた。

禰豆子はAの頬を触って目を覗き込む。

私の目、なんか変かな?

「A、の目き、きれいだ、ねえ!」

Aは一瞬目を見開いて嬉しそうに微笑む。

「ありがとう、禰豆子の目も綺麗だよ。」

Aがそう言うと禰豆子も同じように笑った。

「可愛い女の子二人が戯れてるのって最高だよね。」

その光景を見ながら善逸は真顔で言う。それに誰も返してくれないのに気づき炭治郎と伊之助とカナ

ヲの顔を見ると汚物を見るような目で善逸を見ていた。

「禰豆子を変な目で見るな。」

「Aを変な目で見ないで。」

「なんか気持ち悪いぞ。」

連続で言われて善逸のガラスのハートにヒビが入り粉々に砕けた。

そんなやり取りに気づかず楽しそうに戯れるAと禰豆子を伊之助はボーッと眺める。

なんか、紋逸がAを可愛いって言った時にモヤってしたのなんなんだ…?

伊之助はそう思いながら自分の手を一瞬胸に当ててご飯を食べ始めた。



「あ、あっち!」

禰豆子は立ち上がってAの手を引く。庭に行きたいらしい。

「んー、まあいっか。」

Aはそう言って歩きながら禰豆子に着いて行き外に出た。

「A、走らないでね。」

「はーい。」

アオイの注意通りAはゆっくり歩く。

禰豆子はある木の下で立ち止まった。

「…百日紅?」

ピンク色の百日紅が綺麗に咲いていた。月明かりと屋敷の明かりでうっすらと見える。

初夏から咲いてるからもう咲いてるのね。

それを見上げている禰豆子を見てAは禰豆子を肩車する。

「これで見えるかな?」

禰豆子は目の前に現れた花に目を輝かせた。

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さな(プロフ) - どんさん» ありがとうございまーす! (2020年3月20日 21時) (レス) id: 0b0eb48310 (このIDを非表示/違反報告)
どん(プロフ) - 桜奈さん、泣きながら最後まで読ませて頂きました…!!本当に原作でもそうですが涙無しでは見れませんね…。鬼滅学園のお話楽しみにしています! (2020年3月20日 20時) (レス) id: 85f455c3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜奈 | 作成日時:2020年3月16日 17時

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