桜と君と僕らの嘘 ~secret story~ (ページ9)

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恒例行事ページ9

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廉「弁当持った？」

「持ったよ、もういいから早く行こ！」

今日はみんなと毎年恒例のお花見

家に迎えに来てくれた廉が、あれ持った？これ持った？って何度もしつこくてちょっとイライラしてる

早くみんなのところに行きたいのに

廉「あ、待って俺トイレ」

「もう～っ、先行くからね」

待ってや～って言う廉をおいて玄関を出ると

一気に暖かい春の風に包まれる

もうすっかり春だなぁなんて思っていると、向こうからおーいって手を振りながらカイちゃんが走ってくる

海「あれ、廉まだ？」

「ううん、トイレ行ってる」

海「人んちでトイレ？子供みたい」

カイちゃんと二人で歩き出すとバタバタと廉が追いかけて来て

三人でお花見の場所を目指して歩く

海「優兄たちは？」

廉「先行って場所取りしてるって」

「場所取りするような場所じゃないじゃん」

海「しかももうお花見の時期じゃないし～」

何故かいつも桜が散った頃にお花見をする私たち

私たちが通っていた小学校の少し先に大きな桜の木があって、そこでお花見をするのが毎年恒例になっている

「たまには向こうの大っきい公園でしたいなぁ～、夜店も出てるし」

海「うち家族で行ったよ！チョコバナナ食べた」

「えっいいなぁ～チョコバナナ…」

廉「完全に花より団子やん」

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