桜と君と僕らの嘘 ~secret story~ (ページ6)

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みんなが大好きページ6

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お昼休み

いつものようにお弁当箱を持って席を立つと、クラスの女子は私にジロジロと視線を向けた

「ほら、また先輩のとこ行くんじゃない？」

「だから友達できないんだよ」

最初は仲良くしていた子たちも、だんだんと離れて行く

わかってるんだ

女子に人気のある廉や紫耀たちと一緒にいるだけで女子からは嫌われてしまう

中学の時からずっとそう

私はみんなが大好きだし、みんなといたいだけなのに…

優「Aどうした？食わないの？」

「……あ…うん…」

勇「んじゃからあげもーらいっ」

紫「俺卵焼きーっ」

玄「こらっ、Aのおかずなくなっちゃうでしょ！」

こうやって毎日みんなとお昼を食べるのは楽しい

だけどこのままじゃ、クラスで浮いたままだし…

「私……明日からは教室で食べる」

廉「え、何で？」

玄「紫耀と勇太がおかずとったからだー」

紫「え…ごめんA」

勇「A～！俺のメロンパンあげるから許して？」

紫「俺のいちごオレもあげる！」

心配そうに私を見るみんな

ごめんね、みんなが悪いわけじゃないの

「違うの！その……クラスの友達に一緒に食べようって言われてて…」

みんないつも異常に心配するから、ちょっとだけ嘘をついた

だってもし本当のこと話したら

なんだか大袈裟になりそうだし、クラスに乗り込んでみんなに私のことよろしくとか言いかねない

そんなことになったらますます浮いちゃうもん

優「そっか、まぁ友達は大事だからな」

「……うん」

寂しそうなみんなの顔が、ちょっと切ない

本当は私だってみんなと一緒にいたいよ

廉「友達って、…女？」

「え、そうだよ？」

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