桜と君と僕らの嘘 ~secret story~ (ページ5)

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秘密の場所ページ5

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紫「廉、A、入学おめでとう」

「ありがと、これからよろしくお願いします！」

廉「なぁ～ここってなんなん？」

紫耀に連れられてやってきたのは、人気のない旧校舎

その古そうな廊下をずっと歩いて、一番奥のドアの前で紫耀は一度辺りを見回してから

そっと鍵を開けた

ガタガタと扉が開かれて、私と廉は乗り出すように教室の中を見る

廉「え？何ここ…」

「……何の教室？」

教室の中は机や椅子がバラバラに置いてあったり、漫画や雑誌、

ソファーや毛布まで置いてある

どう見ても教室って雰囲気じゃないけど…

紫「ここはな、俺たちだけの秘密の場所や」

「秘密の…場所？」

紫「そう、優兄、俺、玄樹、勇太だけが使える。他の人は入れない」

廉「どういうこと？」

紫「まぁ細かいことはまた今度な。とりあえず二人には教えとくけど、他の人には言ったらあかんで？」

「うん、わかった」

廉「すごいやん！秘密基地ってこと？俺ずっとここに居りたい！」

紫「それはあかん、休み時間とか放課後だけや」

廉「えー…」

何かよくわかんないけど…

高校生ってこんなに自由なの？

急に紫耀がすごく大人に見えて、隣ではしゃいでる廉がなんだかおかしかった

紫「昼休みはここでみんなで食おうな」

「うん！なんか誰かの家に来てるみたい！」

廉「俺も今度マンガ持ってこよーっ」

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