桜と君と僕らの嘘 ~secret story~ (ページ31)

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単純ページ31

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紫「ほらA、手繋ご」

「……」

紫「なんでそんな顔するん……寂しいなぁ」

紫耀はよくわからない

あんなに毎日彼女といたくせに、急に毎朝迎えに来るようになって

やたら私に構うようになった

紫「そうや、今度映画行かん？A見たいのあるって言うてたやろ？」

「え………うん」

紫「あと買い物もしたいな～」

いつ行く？って笑顔を見せる紫耀に、私の頭は混乱する

紫耀と一緒にいられるのは嬉しいけど…

「……彼女……いいの？」

恐る恐る紫耀の顔を見ると、紫耀は一瞬目を逸らした

でもすぐに笑って、いつもの大好きな手で私の頭をくしゃっと撫でる

紫「全然大丈夫やって、俺はAと映画見たいねんから」

「……本当？」

紫「本当！じゃー土曜日に行くか？」

「うん！」

バカみたいだけど単純に嬉しかった

紫耀が私のことを考えてくれてる、一緒にいてくれるってそれだけでこんなにも胸が弾むなんて

私、やっぱりまだ紫耀が好きなんだ…

廉「ずるっ！な～ずるいって！俺も行く！」

紫「えー、どうする？A」

「廉映画見てもすぐ寝ちゃうじゃん」

廉「お、起きてるから！」

「私が見たいの恋愛ものだよ？」

廉「…ええよ」

紫「ふはっ、必死やな」

廉「黙れゴリラ………いってぇ！！」

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