桜と君と僕らの嘘 ~secret story~ (ページ26)

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目撃ページ26

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顔をあげると、学校帰りのカイちゃんがパンをくわえながら手を振っていた

「カイちゃん！今帰り？」

海「うん、Aは何してんの？」

「買い物頼まれたの」

部活帰りでお腹が空いているのか、モグモグとパンを頬張るカイ

私がコンビニに行く、というと一緒にいくーとついて来た

海「みんな元気？優兄にはこの前あったけどさ」

「んー、たぶん元気」

海「たぶんって何、いつも一緒にいるんでしょ？いいなぁ～」

早くみんなと同じ高校に行きたいよってカイは言う

「紫耀は全然一緒にいないよ」

海「えっ、そうなの？何で？」

「知らない」

私も同じ高校に行けば、ずっと一緒にいられるって思ってた

なのに…

海「ねぇ、あれって紫耀じゃない？」

「えっ、紫耀？どこ……」

カイちゃんがほらって指をさした先に、紫耀はいた

制服姿で歩きながら楽しそうに笑ってた

海「もしかしてさ～、あれって彼女！？」

「………」

紫耀の隣には女の子がいて

仲良く繋がれていた二人の手

海「何あれラブラブじゃーん！」

紫耀

彼女、いたんだ

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