プロポーズは世界一の舞台で。

9.貴方に向かって駆け出した ページ9

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選手たちとその家族が点々なっていく頃。

記者やアナウンサー・カメラマンはこの次行われるであろうシャンパンファイトの準備に移っていく。

「いや〜ほんと先輩嬉しいですね！！」

「ほんとに嬉しいな！！！一生語れる試合だったな！って佐藤それビニール結び方ちゃうわ笑」

「えっ笑 僕がテレビで見てきたのがこんな感じだったんですよ〜」

「貸してみ？やり方教えるよ」


「はい！ありがとうございます！」





「.....っとこんな感じでやるんよおっけ？佐藤聞いてるかー佐藤ー」

「...ラ！カメラ！先輩カメラ付けてください！」

佐藤が指さす方向見るとそこには大谷選手がある女性を見ながら顎をクイックイッっと自分の方に来るように促していた。

「いやないよー笑 だって大谷選手から直々に俺らに家族映したりするな言ったのに本人自らグラウンド連れてくるわけないってー」

「でもなんか雰囲気が男女のそれじゃないですか！」

「新卒の若造に男女の何が分かるって言うんだ笑」

「でも俺の勘がそう言ってるんでカメラ1台電源付けますからねー」

「あいよー笑」

佐藤に好きにしなと言って俺はそそくさとカメラをしまっていた。

わぁああああああああ！！！！






キャァァァアアアアーーーーーーっ！！！！！











突如スタジアムに歓声が起こった






なんだ？！




なにが起こったんだ！！？

















歓声の真ん中に











両手を天に広げながら抱えあげられている女性と









世界一の笑みを浮かべた








大谷翔平がいた

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