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その夜は、まるで捕まえられてるかのように強めに抱きしめられた状態で、ベッドの中にいた。
何が一番いい方法なんだろうな。
それすらわからずに、長い夜は過ぎていく。
不思議なことに、彼の体温に包まれているだけで安心して眠りに就ける。
こんなに心地いい場所を手放すことなんて、できるのかな。
寝不足の怠い体で、目覚ましよりも前にベッドから抜け出して、出社の準備を始める。
あーあ、こんなはずじゃなかったのにな。
ハネムーンから帰ってきた私達は、幸せいっぱいな状態で出社する予定だった。
やっぱり、他の誰かを踏みにじってまでした結婚がよくなかったんじゃないかな。
私は実際、結婚した後に瑠璃子さんという存在を知ったわけだし。
ああ…、もう今更悩んでもどうしようもないことなんだけど。
出社したら、何も知らない社員たちは復帰を大歓迎してくれたけど、太輔だけは違った。
昼休みに私を会社の外の公園へ連れ出すと、何も言わずにトントンと背中を叩いてくれた。
「どうせ知ってんでしょ？
若葉から報告でもあった？」
太輔は苦笑いで、それに関しては何も答えてはくれない。
「別れた方がいいのかな、って考えてる」
公園へ向かう途中のコンビニで買ったサンドイッチには、全く手が付けられないまま。
こういう時、一番私の気持ちを分かってくれるのは太輔で。
太輔になら、私の心の内を話せてしまうんだ。
太輔の気持ちを知っているくせに。
本当に私は、ずるい人間だ。
「何でそういう思考になるわけ？」
太輔の口調は優しい。
だからこそ、つい、ネガティブななことも口にしてしまう。
「だって、子どもには両親が必要じゃん
子ども目線で見たら、私の存在は邪魔でしかなくない？」
「何で子ども目線で考えるわけ？
Aのことなんだから、自分の目線で考えればよくない？」
「そうだけど
もう渉さんみたいな、孤独な子どもを生み出したくないんだよね
私が我慢すれば済む話じゃん」
「Aだけが我慢するわけじゃないだろ
社長だって、好きでもない相手と再婚して、意図せずに作らされた子どもと暮らすとか、地獄だと思うけど」
そうだよね。
彼の立場になってみれば、辛い選択だよね。
「不可抗力っていうかさ…、Aにも社長にも非がないわけだし
無視してればいいんじゃないの？」
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りたわかめ(プロフ) - keitoさん» コメントも更新も遅くて申し訳ございません(T_T)一年も育休なんて、今の時代はありえないですよね。新しい慣習を作るという意味で一年もアリなんじゃないかと思いましてw (2021年1月3日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - keitoさん» コメントも更新も遅くて申し訳ございません(T_T)一年も育休なんて、今の時代はありえないですよね。新しい慣習を作るという意味で一年もアリなんじゃないかと思いましてw (2021年1月3日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - ひろさん» コメントも更新も遅くて申し訳ございません。またのんびり更新していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年1月3日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
keito(プロフ) - 待ってました！てか出遅れました。ふふ、実際にパパが１年育休取ったら、気まずくて逆に雰囲気悪くなりそうですね(￣ー￣)ﾆﾔﾘ (2020年9月8日 19時) (レス) id: 2c3e1bcaf4 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 待ってましたー！！！唇とマーマレード、すごく好きです(；A；)何回読んだことか！！また更新待ってます〜〜 (2020年9月7日 23時) (レス) id: 57f2f46317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りたわかめ
| 作成日時：2019年10月12日 23時
