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【O】
「翔くん……！」
とにかく早く探し出してあげたくて、もしも自分で出て行ったとしても、ここに帰ってきてくれると信じて、探し回った
prrrrrr
prrrrr
「もしもし！？」
M『翔くん見つけた！
先生に連絡して！意識ない！』
なんで……なんで意識…
あんなに幸せそうに寝てたのに…
なんで出て行ったのに気づかなかった……
溢れだす「なんで」にスマホから聞こえる潤の叫び声が聞こえなくなっていく
気付いたら走り出していて、家の前まで来たところで翔くんをおんぶした潤が見えた
M「リーダー！！」
「しょ、翔くん？翔くん起きて、！」
M「翔くん受け取って？
俺が電話する」
「ん、うん」
冷えた体
腕には爪を立てた痕がある
きっと翔くん自身も辛かった
家にいるときもそうだった
どうしたらいいかわからなくて、不安で、自分が生きているのか、存在しているのかすらわからなくなって
痛みを感じることでまだ生きてるって確認するんだ
M「すぐ来てくれるって」
「ん、」
M「家入ろう
ニノもまーも心配してる」
「そうだね」
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作者名：きー | 作成日時：2021年5月6日 1時
