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【N】
刃物を当てられた翔ちゃんの首から血が出ても、この人たちが何も思わないのは、翔ちゃんのことを微塵も大切に思っていないってこと
それは俺の親によく似ていた
だからよく分かる
翔ちゃんが都合のいい人形に、ストレス発散の道具になればそれで良くて、俺らに求めるものなんてない
誘拐事件なんかだと金銭の要求だったりするけど、それがない以上、正面から向かっていく他に助ける術はないんだ
N「大野さん。気を引いててください」
O「ばか。今行っても助けらんない」
N「でも…」
O「もう少しだけ待とう
きっとチャンスが来る」
痺れを切らした警察が1歩前に出た瞬間。
包丁は警察へと向かい、翔ちゃんから離れた
その一瞬を正確に捉えて腕を蹴り、包丁をはじき飛ばしたのは大野さんで。
3人は直ぐに現行犯逮捕となった
S「さと、、さと、」
O「しょーくんよく頑張ったよ
偉かったね。痛いの治してもらいに行こう？」
S「んんっ、さとっ……」
M「落ち着かないね…」
A「まって、マスコミが多すぎてこのまま行っても身動き取れないから俺が先に出て引き付ける
その間に翔ちゃん連れて出てくれる？」
N「そうだね、そうしよう
相葉さんお願いします」
翔ちゃんの服らしきものはビリビリに破かれていて、とても着られそうにない
ズボンはびちょ濡れだけどかろうじて履いていた
俺のアウターと大野さんのシャツを着せて相葉さんがおとりになってくれたおかげで、家の前に野次馬はいるもののマスコミはいなくなっていた
救急隊の方がストレッチャーを持ってきて翔ちゃんはそれに乗せられる
N「翔ちゃん、今からちょっとだけ外出るね
すぐ車の中だから大野さんの手握ってて？」
S「にのっ、こわっ、」
N「大丈夫だよ、もう怖い人いないからね
これからは必ず守るからね。」
救急車に移動しても翔ちゃんの震えは止まらない
そのまま救急車が動き出してしまいパニック
救急隊員がこのままでは危ないと判断して睡眠導入剤を投与
相葉さんからはうまく巻いたからしばらく様子を見てマネージャーに病院まで送ってもらうと連絡が来た
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作者名：きー | 作成日時：2021年5月6日 1時
