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隣に座ってドラコの顔を覗き込むと、緊張した面立ちでケーキを見つめていた。ごくりと生唾を飲み込み、恐る恐るケーキナイフを動かし、ナイフが少しだけケーキに触れると、ゆっくりとテーブルにナイフを置いた。
「どうしたの？」
ドラ「いや、緊張して…」
「そんなに緊張しなくても…ちなみにだけどどっちだったら嬉しい？」
緊張をほぐすように背中を撫でながら聞くと、ドラコは眉間に皺を寄せ、私のお腹を見つめながら答えた。
ドラ「男の子でも女の子でも嬉しい。Aに似た男の子も見たいし、女の子も見たい」
「ドラコに似た子供は嫌なの？」
ドラ「いや別に嫌ってわけじゃない。ただ自分に似た子供、か…想像すると変な感じだ」
ドラコの眉間がさらに深くなった。悩んでいるドラコもかっこいいので、ずっと見ていたいが今はすぐにケーキを切ってもらいたい。催促するようにもう一度ケーキナイフを渡した。
「提案なんだけど、一緒に切るのはどうかしら？」
ドラ「ああ、そうしてくれると助かる」
ドラコの手ごとケーキナイフをギュッと掴んだ。お互いに見つめ合い、こくりと頷いた。ナイフの先端がケーキ触れ、ゆっくりと沈んでいった。そして中からブルーベリーが姿を現した。ドラコは嬉しそうに私を抱きしめた。
ドラ「……スコーピウス」
「え？」
ドラ「息子の名前、スコーピウスはどうだ？実は男の子だったらつけようと思ってた名前なんだ」
「スコーピウス…とっても素敵な名前ね」
ドラコの背中を撫でながら答えると、お腹がピクッと動いた。びっくりして飛び上がり、お腹を撫でてみると、微かだけどやはりピクリと動いた。間違いない、これは胎動だ。嬉しくて思わず涙目になると、ドラコは心配そうに私の頬を撫でた。
ドラ「どこか痛いのか？」
「…スコーピウスがね、今動いたの。きっとドラコが考えた名前が気に入ったんだわ」
ドラコは驚いて両手でしっかりと私のお腹に触れた。じっと動かずにいるが、スコーピウスは動かなかった。ドラコはガックリと肩を落とした。その様子が面白くて私はクスクスと笑った。
________スコーピウスに会えるのはもう少し先のお話。
＊ジェンダーリビールケーキ.END
＊happy birthday！ 【ジョージ】→←＊ジェンダーリビールケーキ【ドラコ】
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不思議の国のきゃさりん(プロフ) - るあさん» コメントありがとうございます。推しが似てて嬉しいです☺︎ 落ち着いたらリクエスト募集する予定ですので、もし推しのこんな話が読みたいと思ったら気軽にリクエストしてくれたら嬉しいです。 (8月4日 12時) (
レス) id: ebe400c457 (このIDを非表示/違反報告)
るあ - え、、（泣）めっちゃ好き、、。主様と好み同じなのか、推ししかでて来なくて嬉しい。 (7月24日 17時) (レス) @page16 id: 1f62dc7167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不思議の国のきゃさりん | 作者ホームページ：http://ttttt
作成日時：2023年1月4日 20時
