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▽上鳴電気△ ページ9

目が合って、


身体に電気が流れるような感覚。





あぁ、これが恋なんだ。って。









ヒーロー科と、全くと言っていいほど交流の無い普通科の私。

見れるとしたら食堂くらいで.....。



私は切島くんと中学が一緒だった。

たった一度、2年生の時にたまたま席が隣なって。

それだけで彼のことを好きなっちゃって。

恋なんて初めてだったから全然勝手もわからずに
気がついたら今になっていた。


今更「中学一緒だったんだけど、覚えてる?」なんて
チキンの私が言えるはずもなく。


食堂で、遠くから眺めるだけの関係。







「今日も上鳴くんたちといる....」


上鳴電気、クラスの子がいつか話していたのを覚えている。






笑った顔もかっこいいなぁ、とか





楽しそうだなぁ、とか





思うことは沢山あって。









じーっと見つめすぎたかな。


ふと目が合う。






切島くんの隣の彼と。




どうせなら切島くんがよかったな、なんて考えてはみるけど
まだ上鳴くんから目をそらせずにいた。

逸らそうにも上鳴くんがあまりにこっちを見つめてくるものだから
なかなかタイミングが掴めない。

一応会釈くらいはしよう、そう思って小さく顔を下げる。




それを見た上鳴くんが途端に笑いだした。
私のお辞儀、そんなに変かな。


訳がわからず肩をすくめていると、

ニカッ、と笑う彼の顔。




吸い込まれるような不思議な感覚。

体中に電気が流れているみたい。






この感情の正体に気がつくのにそう時間はかからなかった。

いままでずっと切島くんに向けていたその感情。

それをあっさり認められなくて。

じわり、涙がにじんでくる。









君への想いも、

このもやもやも、


全部かき消すようにご飯を口に詰め込んだ。





明日、声掛けてみようか。



なんて。

▼峰田実▲→←▼飯田天哉△



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雷虎@中学生レイヤー - 見ました!自分の名前を入れて妄想出来るのがいいと思います。 (2017年10月14日 23時) (レス) id: 5bab8655fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゃらめるみるく&いのあり信者=腐女子 x他1人 | 作成日時:2017年7月4日 20時

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