△101「START」side B ページ35
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至「あ、A」
天馬くんを囲んでいた1人の至さんがこちらに気づく。
「えっと………」
言葉に詰まっていると、至さんお得意の作り笑顔でこちらに向かってきた。
至「ある程度は天馬から聞いたよ。」
すると、その時天馬くんと目が合った。
とても反省したような顔で、さっきまでの勢いはどこにもなかった。
至「事故とかそういう言葉で片付けられないから。」
そう言う至さんの顔はさっきまでとは違い、トゲ鋭く氷のように冷たかった。
そして、驚くようなことを話し始めた。
至「お前、俺らは一応付き合っているんだぞ。」
………今なんて?
至「こんなにかわいいかわいい彼女が俺以外のヤツとキスしちゃうなんて、これは罰ゲームが必要になるよね〜〜」
私が理解に苦しんでいる間、至さんの話はどんどん先へ進んでいく。
左京「お前、本当なのか?」
これがもし本当なら、、、
私の記憶にない間に、本当に付き合っていたとしたらどうだろうか。
それがもし私なら、付き合っていたと思っていた人に否定されたらどう思うのか。
しばらく考えていると至さんがまた話し始めた。
至「えぇ、もちろん。
2人で "相部屋" していた時に、、、」
あ、、、嘘だ、、、
だって、あの日私はずっと起きていた。
だから、記憶も全てある。
そうか。わざと確実に嘘だとわかる日を話したの?
みんなにはわからなくても、私にだけはわかるように。
そう考えていると、至さんが口パクで何かを伝えてきた。それは…………
え̀ ん̀ ぎ̀
「えっと、今回のことは本当にごめんなさい………」
演技と言われてしまうと、ついついのりたくなってしまうもので…………
「でも、至さん………みんなには付き合ってること内緒にしよって言うから…………
断る理由を見つけられなくて…………」
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きゃらめるみるく(プロフ) - なっちゃんさん» 臣クンの件はすぐに修正させて頂きました!!感想、ご指摘、応援の言葉まで、、、本当にありがとうございます! (2017年4月30日 8時) (レス) id: c20bb74c80 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - すごく面白いです! ただ太一くんは臣くんのことを「臣クン」と呼んでいたような・・・ これからも頑張ってください! (2017年4月30日 6時) (レス) id: e03921e1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃらめるみるく | 作成日時:2017年4月25日 21時