【A3!】光の指す方へ第２幕 (ページ10)

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△５３「事故？」another story ページ10

△５３

「も、もう寝たかな？

お、お邪魔します………」

１人で寝るには広いはずのベッドも、２人寝るとなると少し狭くなる………

「せ、狭くしちゃってごめんなさい………」

見えないのに、壁の方を向いて寝る至さんの方を向いて謝る。

起こしちゃったかな？

すると、至さんが寝返りをうとうとして………

「んっ！？」

今、唇に当たってるのって………

至さんの唇

………だよね？

落ち着こう。冷静になろう。

そう、まずは至さんから少し離れて………

って、至さんが狭く感じないように端までもう来てるんだった………

どうしよう………動けない…………

寝返りとともに至さんの腕が体の上に乗っかって、この体勢からじゃ起き上がれないし、口は塞がってて喋れないし、これじゃどうすることも…………

あの時じゃない…………大丈夫…………何もされない…………何も…………

また、もう少ししたら寝返りをうってくれるはず…………だから………………

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