△７９「始業式」 ページ37
△７９
平日の朝は忙しい。
今から学校だったり、仕事だったり………
そして、ここ"MANKAI寮"もおなじく忙しくしていた。
万里「A、行くぞ〜〜」
咲也「いつもまだ眠いって言ってる真澄くんが起きてる！」
真澄「A、褒めて？」
太一「俺っちもAチャンと同じ学校がよかったッス〜〜〜」
十座「勉強……頑張る……」
天馬「A、帰りは迎えに来てやるからな！！感謝して待ってろ！！」
幸「あ〜〜朝からうるさ。」
椋「でも、明るくていいね！」
至「A、帰ったら充電よろ。」
みんな口々に話すので、あまり聞き取れないくらいだった。
東「それじゃあ、行ってらっしゃい。」
いづみ「気を付けてね！」
·
噂に聞いていた通り、真澄くんはモテる。
歩くだけで黄色い声が飛びかって………
だけど、実際のところはその何人かは咲也くんや万里くんに対する声だ。
そして、そんな中に見えない顔が１人………
すっごく視線集めてるよ………
１人でこればよかったかな？
·
学校に着くと、咲也くんと万里くんは学年が違うためお別れ。
そして、真澄くんと２人。
真澄「同じクラス」
「へっ？」
急に声を出す彼に少しびっくりしてしまう。
そして、彼が指差す方向を見てみると………
「えっ！真澄くんと同じクラスなの！？
すっごい嬉しい！！」
少し不安だった学校生活も、知っている顔があるだけで、一気に和らぐものだ。
「えっもしかして………」
教室に向かうと、名前順に並んだ席と黒板には座席表があった。
そこに書いてある席を見てみると………
「真澄くんっ！席まで隣だよ！？」
予想以上の事が続いて、自分でもわかるくらいにテンションが上がっている。
真澄「これからよろしく。」
そういった彼の顔はいつものようにクールだったけど、どこか温かいものを感じた。
·
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作者名：きゃらめるみるく | 作成日時：2017年4月10日 1時
