△123「久しぶりの休日」 ページ25
△123「久しぶりの休日」
今日は久しぶりの休み。
最近はずっと、文化祭の出し物で学校ではもちろん、寮でも部屋にこもりっきりだったため、ゆっくりできるのが新鮮だ。
密「今日はAは休みなの?」
密さんが起きている時に会うのは、本当に数日ぶりだ。
『はい!今日も膝枕ですか?お庭?談話室?』
密さんが私に話しかけてくる時は、膝枕かマシュマロが食べたい時が多い。
そのため、今回もいつものように、話をする。
密「Aの部屋がいい。」
私の部屋って提案するなんて、珍しいなぁ………
外がいいけど、今日は暑いから、庭に面してる私の部屋………ってことかな?
『いいですよ!行きましょうか?』
.
密「んっ」
密さんは部屋に入るなり、仰向けに寝ころび両手を広げる。
『な、なんですか?』
この体制だと膝枕は出来ないよね………?
密「最近A大変そうだから、今日は俺がAを寝かせてあげる。」
そんなこと考えてくれていたんだ………
なんか、嬉しいなぁ………
だけど
寝かせてあげるって、私はどうすればいいの!?
密「俺をベッドと思って。おいで?」
おいでって言われても………
あぁ、でも密さんの優しさを無駄にしたくもないし………
『し、失礼します。』
私は、密さんに抱きつくように、上に被さる。
密「いいこいいこ。眠れ眠れ……すーすー………」
密さんが先に寝てるじゃん………
密さんは私の頭を撫で、子守唄のようなものを歌い、寝かせてくれようとしているみたいなのだが………
密さんの上に乗っている上に、心臓の音まで聞こえるこの状況で眠れそうにはなかった。
ゆっくり、起こさないように退くか………
そう思い、退こうとしたその時
密「ダメ」
あれ?起きちゃった?
密「せっかく、俺が寝かせてあげるって言ってるんだから、ちゃんとしっかり寝て。」
って言われても………
密「いいから、黙って寝る。」
そう言って密さんは………
『んんっ!?』
唇で私の口を塞いだ。
.
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作者名:きゃらめるみるく | 作成日時:2017年7月8日 15時