検索窓
今日:9 hit、昨日:13 hit、合計:70,130 hit

三十二 ページ36



万「……今、後悔をしたと言っても遅いでござるよ」

『…後悔させないでよ』

バツが悪そうにふい、と顔を逸らす。

返答に驚きを隠せない様な楓原。

だけど直ぐに豁然とした表情を見せ、微笑む
もう一度僕を引き寄せ抱きしめたと思えば肩口に頭を乗せた

万「……、あぁ、誓おう」

法悦とした声が耳から頭へと響き、ふわふわとする

お互いの心音が伝わる程の距離。
楓原の心音は、早い様な、遅い様な、
じんわりとあったかくて、優しい音


まだ自分が楓原を好きなんて確証はないけど
…なんとなしに、今までの気持ちを振り返ったらそうなんだろうな、と思う



突然楓原の体重が一気に僕に押しかかる

体勢が悪く、上手く維持できなかったため僕は楓原と地面に倒れる

『痛っ、…、…ちょっと、楓原』

呼び掛けても返事はない

すぅ…すぅ…と小さく呼吸する音が聞こえて、寝ている事を理解する


…にしても重い。
かなり重い。


そういえば、楓原は何故此処にいるのだろうか
抵抗軍とやらに入っていたのだろうか……

まぁいい、今はそれどころじゃない


起き上がろうと奮闘するが、男1人分の体重がのしかかっている為上手く動けなくて完敗。

様子を見に来た兵士の1人に手伝ってもらいなんとか脱出。
少し不服である。


…死んでいるかの様に寝ている楓原
心なしか顔色が悪い。


楓原をどうするべきであろうか。
兵士の方々へ渡したら良いだろうか。
うーん…、


家に連れて行くのもな…、少しばかり抵抗がある
なんせ楓原は兵士の方々と共に来ただろうから、
離すわけにも行かない


うんうんと唸っていれば少し後ろの方から声が聞こえた


?「…万葉!!………って…誰だ、!?」



まずい、…楓原の友人か?
いや、この際楓原を任せてしまおうか?

三十三→←三十一



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (95 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
258人がお気に入り
設定タグ:原神 , 男主 , 楓原万葉
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

河井 - ぷんさん» 嬉しさ満開!いい言葉ですね!!楓原万葉…罪な男です。ただし私が書くものはどうしてもネタ寄りにまでなってしまうので…真面目な万葉も頑張って書いていきたいと思います…!こちらこそありがとうございます! (2023年1月9日 0時) (レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
ぷん - ひゃー!!!!推しのBLだぁぁぁ!!!!!嬉しさ満開!!!なかなかないから本当に嬉しいですありがとうございます泣 (2023年1月8日 14時) (レス) @page9 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
河井 - 夜叉さん» わひゃー!!!嬉しいですありがとうございます…… (2023年1月6日 16時) (レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉(プロフ) - 神作を見つけてしまったありがとうございます推しが尊い(殴 (2023年1月6日 16時) (レス) @page4 id: 0a276b4c2c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:河井 | 作成日時:2023年1月6日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。