十八 ページ22
烏が鳴き始めた
起床の時間、空も明るい
朝ごはんを用意して家族を起こしていく
母と父が1番初めに起きてきた
家族と話をしながらもご飯を食べ進める
兄に食器洗いを任せた。不安だが、このまま何もさせない訳にも行かない
お母さんに団子の用意を頼み、頼まれた壺を店へと取りに行く
『あの、この壺を頼んでいたと思うんですが…』
写真をぴら、と見せながら店員の人に話せば
お待ちしておりました！と言わんばかりの笑顔で答えてくれた
店「貴方のお母様にご依頼を受ける時、とっても大事そうにしていらっしゃって…」
小さな壺を箱の中に入れ、風呂敷に包んでいく
店「聞けばお爺様の奥様の遺品だとか…、割れてしまったものの修復と承りました」
小さく笑いながらも説明してくれる店員さん
作業中も客を退屈させない事が上手だ
『おばあちゃんの遺品？そんなの聞いた事なかったです…！』
少し目を丸くさせながらも話を聞いていれば
店員さんも少し驚いた顔をした
店「あら？そうだったのですか？…何か隠すような事だったのでしょうか……」
『……ただ単に言い忘れただけだと思います！』
深く考えるのは良くない。パッと気持ちを切り替えて店員さんに壺が入った風呂敷を貰う
感謝を述べ家へと足を進めた
家に帰ればお母さんが団子を笹に包んでいた
母「おかえりA。今年も上出来よ！」
元気よく言う母にさっきの少し沈んでモヤのかかったままの気持ちが消えた
そうだ、お母さんが隠し事なんてする訳ない
だけど、やっぱり気になってお母さんに聞いてみる
好奇心は割と強い
母「ああっ！忘れてた！店員さんに感謝しなくちゃ…。」
素の反応。なんだ、安心した。
頬に手を当て困った様に笑うお母さん。少し記憶力が低下したのかも、なんて笑ってる
よし、おじいちゃんの所へ行ってこよう
元気よく行ってきます！と言えば行ってらっしゃい〜！気をつけてねー！なんて声が聞こえる
昨日の悪夢のような出来事なんて消し去るくらい幸せだ
おじいちゃん、今頃何をしてるのかな
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河井 - ぷんさん» 嬉しさ満開！いい言葉ですね！！楓原万葉…罪な男です。ただし私が書くものはどうしてもネタ寄りにまでなってしまうので…真面目な万葉も頑張って書いていきたいと思います…！こちらこそありがとうございます！ (2023年1月9日 0時) (
レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
ぷん - ひゃー！！！！推しのBLだぁぁぁ！！！！！嬉しさ満開！！！なかなかないから本当に嬉しいですありがとうございます泣 (2023年1月8日 14時) (レス) @page9 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
河井 - 夜叉さん» わひゃー！！！嬉しいですありがとうございます…… (2023年1月6日 16時) (レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉(プロフ) - 神作を見つけてしまったありがとうございます推しが尊い（殴 (2023年1月6日 16時) (レス) @page4 id: 0a276b4c2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河井 | 作成日時：2023年1月6日 11時
