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十一 2 ページ14

万葉side

Aと別れた後、少し急ぎ足で姉君の元へと戻る

船へと乗ると姉君が見えた

北「おう万葉!戻ってきたか!」

と元気よく言う姉君に小さくただいまでござる、と言い笠を外した

北「……どうした?元気ない………って、え!?!」

拙者の顔を見るなり目を丸くし驚きの声を出す姉君

北「か、っかかかっ、かず、万葉!!顔が赤いぞ!!?
…酒でも飲んだか?風邪か?…………はっまさか……恋かぁ!?!」

とどこか嬉しそうに言う姉君を黙って見つめていれば
姉君も徐々に真顔になり

北「……マジ?」

『マジでござる』

恋をしているのはだいぶ前からだが姉君には言っていなかった
それにそれを悟らせる様な行動も何一つとっていなかった

強いて不思議がられたことと言えば
頻繁に稲妻の街へと足を踏み入れる様になったこと

理由はともあれ拙者は稲妻には足を踏み入れられない

北「……はぁ〜」

と腑抜けた様な、感心したと言う様な声をもらし、

北「……それでぇ?どんな子なんだ?」

とやけにニコニコしながら聞いてくる
少しため息をつき

『…可愛くて』

「ほうほう」

『器用で』

「ほう」

『少々冷たいが…気遣いができる』

「へぇ〜!」

『それに』

「お?」

『揶揄い甲斐があって』

「お、おう…?」

『偶に見られる紅潮した頰…堪らなく可愛らしいでござる』

「おう……」

『そしてもちもちとした綺麗な肌…、綺麗な黒髪…』

「おお……」

『どれだけ想いを伝えても素直になれないところも愛らしい…』

「わ、わかった、!!もうわかったぞ!!?」

話しているとAを連想出来て幸せな気持ちになった
話している途中で姉君が待ったの声をかけ、眉間に指を押し当てた

北「…マジだった…」

と恥ずかしそうに呟いた姉君を見て
拙者をなんだと思っているのだろうかと不思議に思った

北「万葉……本当にその子が好きなんだな」

『もちろんでござる。諦めるつもりは更々ない』

と自信ありげに答えた。
''好き''なんて言葉で片付けられる程の感情を抱いていることも、もちろん知っている
もう純粋な愛とは言えぬほど拙者の愛が歪んでいることも

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河井 - ぷんさん» 嬉しさ満開!いい言葉ですね!!楓原万葉…罪な男です。ただし私が書くものはどうしてもネタ寄りにまでなってしまうので…真面目な万葉も頑張って書いていきたいと思います…!こちらこそありがとうございます! (2023年1月9日 0時) (レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
ぷん - ひゃー!!!!推しのBLだぁぁぁ!!!!!嬉しさ満開!!!なかなかないから本当に嬉しいですありがとうございます泣 (2023年1月8日 14時) (レス) @page9 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
河井 - 夜叉さん» わひゃー!!!嬉しいですありがとうございます…… (2023年1月6日 16時) (レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉(プロフ) - 神作を見つけてしまったありがとうございます推しが尊い(殴 (2023年1月6日 16時) (レス) @page4 id: 0a276b4c2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:河井 | 作成日時:2023年1月6日 11時

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