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同じ気持ちになることがこんなに嬉しいなんて思わなかった。
好きで好きで、どんなものを見てきても諦められなくて。
どんどん大きくなっていく気持ちに怖くなって。
1度は迷いそうになった気持ちもやっぱりこの人しかいなくて。
そうやって想い続けていた人に好きだと言われた。
夢みたいだけど、夢じゃない。
強く握られた手がそう思わせてくれる。
｢Aさんは？｣
そう問いかけた表情は柔らかくて穏やかだった。
絶対に私がミンソクさんのこと好きだって気付いてたよね。
｢私も…ミンソクさんが好きです…｣
涙混じりの声は情けないくらい震えていたけど、それを聞いたミンソクさんは私の髪を撫でて本当に優しく微笑んだ。
｢ありがとう｣
ありがとうだなんて、そんなの私のセリフなのに。
本当にずるいよミンソクさん。
髪に触れていた手が頬に降りてきた。
これは、もしかしなくても、そういう流れ…？
｢あっあの…人がいっぱい…｣
｢誰も俺達のことなんて見てないよ｣
それでも恥ずかしくて拒もうとした瞬間、一瞬で顔が近付いて唇に暖かいものが触れた。
ふわりと優しい石鹸のようないい香りがして、思考が停止した。
どのくらいの時間だったのか分からないけど離れた時に見えた瞳は愛おしいものを見るようなものだった。
苦しい、胸が押し潰れそうなくらい鼓動が速い。
｢ミンソクさん、やっぱり強引ですよ…｣
｢あはは、我慢出来なくて。ごめんね｣
ミンソクさんはもう私に敬語を使わなかった。
こんなにも色々と急に距離が縮まると気持ちが追い付いてこなくて半分放心状態だ。
｢花火が終わる前に…もういっかい｣
私の返事を待たずにミンソクさんはまた私の唇にそっと触れた。
先程より少し長くて、甘かった。
離れた時に見えた伏し目がちな瞳にドキッとした。
目が合って暫くするとようやく花火の音が私の耳にも届いてきた。
何度も続けて大きな音を鳴らして辺りを明るく照らす。
｢このまま帰っちゃおうか｣
｢え、花火見なくていいんですか…？｣
｢俺は花火を見たかったわけじゃないからね｣
私も花火を見ることが目的では無かった。
ただ、ミンソクさんと一緒に何か思い出が作りたかったんだ。
｢早く2人きりになりたい｣
そう言うとミンソクさんは立ち上がり、私の腕を引いて立たせるとなんだか無邪気な顔をして笑った。
｢もっと早くこうすれば良かったね｣
私はそれに泣きながら頷いた。
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みつき - オトナの恋物語という感じで私には苦くて酸っぱくてそしてほんのり甘かったです。お互いを思いやったり気持ちを押し殺したりリアルで切なかったです。ありがとうございました！ (2019年6月12日 4時) (
レス) id: bd38120f18 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ソルさん» お返事遅れて申し訳ございません！わ、読み返してくださったんですね(;_;)イムさんのことまで好きだと言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいです...番外編もツイッターになってしまいますがよろしくお願いします！！ (2018年8月23日 18時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 最初〜読み返してしまいました！しうちゃんとくっ付いて嬉しかった反面、べくが切なくて...でもきっとベクをたくさん愛してくれる相手に出逢えますよね^ ^イムさんも、なんか好きでした！その後の2人とベクイムさんも楽しみにしています♪Kさんお疲れ様でした！ (2018年8月15日 14時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - あまいくりーむさん» いつもコメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけて本当に嬉しいです...息抜きや楽しみになれていたなら本望です！本当にありがとうございましたー！！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - みんみんさん» コメントありがとうございます！ミンソクさん派だったのですね！結末に満足して貰えたようで嬉しいです(^^)こちらこそ最後までお付き合い頂いてありがとうございました！またどこかでお会い出来れば嬉しいです！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年5月26日 23時
