やっぱり貴方が ページ1
ベクはテーブルに突っ伏したまま起き上がらない。
なんて声を掛けるべきなんだろう。
今の私がベクに何を言えるというの？
｢ベク…あの…｣
控えめに声を掛けてみたけど反応はない。
不安になってきたところで、ミンソクさんがベクの頭を軽く叩いて驚いて目を見開いた。
｢え、ちょ、ミンソクさん？｣
｢寝てますよ｣
｢え…？｣
耳を済ませてみれば、ゆっくりと寝息が聞こえてきて一気に力が抜けた。
｢弱いのにたくさん飲んでましたから。まぁ酒があったから話せたのかもしれないですけど｣
そう言って少し眉を下げて微笑みベクの髪を少し乱暴に乱すとふうっと大きく息を吐き出し私をじっと見た。
｢Aさんは、これからどうするんですか？｣
そのこれからは、どのこれからの事を聞かれているのだろうか。
この飲み会をどうするのか聞かれているのか、それともベクのこと、過去のことをどうするのか聞かれているのか。
きっと後者なんだろうな。
私は…どうするんだろう。
ベクは、今でも私のことが好きなの？
私のせいで嫌な思い出をあそこに残してしまったのに、あの時と同じ気持ちを私にくれるの？
でも、私は…私が好きなのは…
｢Aさんはもっと自分に自由に生きた方がいいんじゃないかな。人がどう思うかより自分がどうしたいか。それがきっと皆の為にもなると思います、俺は｣
ああ、ほら。
そういう所が本当に…。
｢私本当に…臆病で…自分の気持ちを伝えるのがほんっとうに下手で…昔からそれを変えたかったんです…｣
ミンソクさんは優しい顔をしながら聞いてくれている。
それが暖かくて心地よくて、なんだか涙腺が緩んでしまった。
｢あの場所が大好きだったのにそれを伝えるどころか真逆のことを言って…皆の傷付いた顔を見て…本当に自分に失望したんです｣
頬にいくつもの涙がつたい、テーブルに落ちていく。
あの日の想いも、今の想いも、全部がぐちゃぐちゃになって上手く整理が出来ていない。
でも言葉にすれば、きっとミンソクさんが私を導いてくれる気がして。
人に頼ってばっかりじゃいけないのは分かってるけど、今の私には助けが必要だった。
｢凄く後悔して…もう二度とあんな思いはしたくないし誰かをああやって傷付けるのも嫌で…だから変わったんです。変わったはずなのに…傷付けてばっかり｣
何も成長出来てないのが、本当に悔しい。
自分でも驚くほど変わることが出来たのに、何も上手くいかない。
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K(プロフ) - ソルさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(;_;)ミンソクさん派も多いのですね！どちらとのハッピーエンドなのか、楽しんで読んでもらえると幸いです(^_^) (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ゆなさん» ベクペンさんなのですね！私なら選べないです、どちらとも幸せになりたいです...笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - きらさん» こんばんは！わー、ミンソクさん派！ベク派が多いと思ってたのでなんだか嬉しいです(>_<)どちらとも幸せになれれば良いのに...と作者なのに悶々としてます笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - いつも楽しく拝見してます！ミンソクさんとハッピーになってもらいたいなって思いますっ！ (2018年5月20日 23時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ベクペンだけど、選べません（笑） (2018年5月20日 4時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年3月15日 18時
