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｢Aさん？大丈夫？」
｢え？わっ…！」
考え事をして黙り込んでいるのをぼーっとしていると思ったのだろう、心配したようなミンソクさんの顔が目の前に現れて驚いて声を上げたのと同時に仰け反って数歩ミンソクさんから遠ざかった。
そして勢い良く腕を引かれたかと思ったら今度はミンソクさんの胸板に頭がぶつかり驚いて離れようとすると横を車が通り過ぎていき息を飲んだ。
｢あっ…ぶな…」
ミンソクさんの焦ったような表情と声にようやく何が起こったのか理解した。
私が道路側によろけた時に車が来ている事に気付いたミンソクさんが引き寄せてくれてその勢いのままミンソクさんに飛び込んだんだ。
｢す、すみません！！」
｢いや、俺が驚かせちゃったんで…急に引っ張ちゃったけど足捻ったりしてません？大丈夫ですか？」
この異常な程速い鼓動は車のせいだけじゃないのは確かだ。
一瞬でも分かったミンソクさんの胸板の逞しさにときめいてしまったからだ。
「大丈夫です…ありがとうございます」
自分を落ち着かせようと胸をさすって深呼吸をした。
ミンソクさんといるとやっぱり苦しくなる。
｢Aさん、男慣れしてない訳では無いですよね…？｣
｢男慣れ…？｣
｢いや、言い方が悪いか。彼氏いたこともあるしベッキョニとも凄い仲良いじゃないですか。その割に反応が、なんていうか…｣
それ、ミンソクさんだからですから。
私だって意識している人に対してはうぶっぽい反応しますから。
「びっくりしただけですって！…それより、やっぱり気になるんですけど」
会話している途中にも鳴り止まない振動音。
変わらず私のものではなくてミンソクさんの。
あの人はあまりしつこいタイプには見えないだけに余計に気になってしまう。
ミンソクさんはスマホを取り出して私を見た。
｢出ましょうか？Aさんは競争に負けますけど｣
｢え？どういう…」
｢もしもし｣
私の質問に答える前に電話に出てしまった。
電話に出ると私が負ける？どうして？
疑問と焦りの行き場をなくして、押し黙ることしか出来なかった。
静かな夜は私の耳にもあの人の声を運んで来る。
『どうして出てくれなかったの？どこにいるの？』
電話越しでもわかる綺麗な声。
私の前では出さないような甘えた声だった。
｢イムさん｣
芯が通った迷いの無い声。
瞳にも迷いは映ってないように見えた。
｢もう、やめよう｣
電話からは暫く何も聞こえてこなかった。
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K(プロフ) - ソルさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(;_;)ミンソクさん派も多いのですね！どちらとのハッピーエンドなのか、楽しんで読んでもらえると幸いです(^_^) (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ゆなさん» ベクペンさんなのですね！私なら選べないです、どちらとも幸せになりたいです...笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - きらさん» こんばんは！わー、ミンソクさん派！ベク派が多いと思ってたのでなんだか嬉しいです(>_<)どちらとも幸せになれれば良いのに...と作者なのに悶々としてます笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - いつも楽しく拝見してます！ミンソクさんとハッピーになってもらいたいなって思いますっ！ (2018年5月20日 23時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ベクペンだけど、選べません（笑） (2018年5月20日 4時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年3月15日 18時
