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あれからミンソクさんと微妙な雰囲気になることも無く平凡な日常を送った。
ベクは早く仕事に慣れようと一生懸命で終わったあとは少し電池切れなこともあるけれどいつも笑顔で皆に可愛がられてる様子。
そして4月も終わりに近づいた土曜日。
今日はミンソクさんとベクの歓迎会だ。
土曜は午前中だけ仕事なので1度帰宅して普段仕事に行く時よりも少し念入りに化粧をして高めのヒールを履いて外に出た。
駅に着いて電車を待ってる時風が強くて髪が乱れて邪魔になり、まとめようかと鞄を開いた時肩を軽く叩かれたので振り向くとミンソクさんがいた。
｢わ、ミンソクさん！こんばんは！｣
｢こんばんは〜。もしかしたら一緒になるかもと思ってたらほんとにいた｣
｢流石ご近所ですね〜！｣
相槌を打つミンソクさんを横目にスカートを無意識のうちにぎゅっと握りしめていた。
なんだか緊張しているんだ、今。
｢Aさん｣
名前を呼ばれて横を見てみると思い切り目が合ってドギマギした。
少し身構えてるとすっと手が伸びてきて驚いて反射的に少し仰け反ったけれど手が止まることは無く、おでこの辺りに一瞬触れた。
｢すみません、気になっちゃって｣
どうやら風で乱れた髪が目に入りそうになっていたのが気になっていたらしい。
｢ありがとうございます、はは、邪魔だと思ってたんですよね〜｣
動揺してしまったのを誤魔化すために髪をまとめている間の沈黙がなんだか居心地が悪かった。
いたたまれなくなってきたのでなにか話そうか迷っているとミンソクさんが先に口を開いた。
｢この前はすみませんでした｣
何に対して謝られているのかわからなくて眉間に皺を寄せながら記憶を辿ってみたけれど思い当たる節が無い。
というか謝るなら私なような…プライベートな所まで足を踏み入れようとしたんだから。
｢めんどくさいですよねって聞かれて何も答えなかったから…いらない気を遣わせちゃいましたよね、すみませんでした｣
｢えぇ！？いやミンソクさんが謝るところじゃないですよ！私が余計なこと聞いただけなのに…！｣
｢でも誤解させちゃったんで。Aさんのことめんどくさいなんて思ってませんよ｣
私の様子を伺うように控えめに顔を覗き込まれ、とくんと小さく鼓動が跳ねた。
近くで見ても整った顔してる…。
｢ミンソクさんは優しいなぁ〜｣
｢ホントですからね？｣
念を押すように顔を顰めて力強くそう言うので笑って頷いた。
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K(プロフ) - さえさん» そう言っていただけるととても嬉しいです(;_;)コメントもたくさんくださって本当に力になっています！ありがとうございます！！ (2018年3月15日 18時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - グロリオサさん» 他の作品も読んで下さっているんですね、ありがとうございます…！ありがたいうえに私には勿体無い言葉ですがとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月15日 18時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 暗いとか思ったことないです！切なさもあり心温まるストーリーを書かれるkさんの言葉の紡ぎ方がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年3月14日 0時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
グロリオサ(プロフ) - Kさんが書くお話はどれも切なくてハラハラしながら時間を忘れて読んでしまいます。いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2018年3月13日 17時) (レス) id: e0624b2322 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ケイカさん» コメントありがとうございます！私にはもったいないお言葉…(;_;)もう少しお話は続きますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月13日 7時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年1月31日 22時
