息が出来なくなるほど愛されたい/ut ページ7
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目の前でふわふわ水の泡が出来ては消えていく
息ができなくて苦しい。もがいても、もがいても自分は沈み、泡は比例するように上へ上がっていく
口を開くたびに体から酸素が抜けていく感覚がして目の前が白く染まっていく
助けてと願って伸ばした手は誰にも捕まれることなく、白く霞む視界が歪み始め睡魔が襲い始めた。あぁここまでか
最後ぐらい誰かにたくさん愛してるって言われたかったなぁ
そう考えるのを最後に私は抗えない睡魔に身を委ねた
最後に見えたのは青い何かだった
はずだった
気がつけば私はベッドの上に寝かされており、服が海のように青いドレスに変わっていた
部屋はとても落ち着いた印象で特に危険なものが置いてある感じは一切しなかった
きょろきょろあたりを見回していると部屋のドアが開き、青い髪に黒い目の男性が入ってきた
「おはよう。よう眠れたか？服勝手に着替えさせてごめんなぁ。Aちゃんの好みとかよう分からんかったから適当に見繕わせてもらったけど嫌やったら言ってな？」
「え、あ、ありがとうございます…？」
誰なんだろうこの人
なんで私の名前を知ってるんだろう
私が返答に困っていると青い彼も困ったのように笑った
「もしかして覚えてへんの？僕ずっとAちゃんと一緒におってんけど海に落ちた衝撃で記憶飛んでもうたんかな？じゃ、改めて僕、鬱です〜。」
私もつられるように自己紹介すれば「知っとるよ」と笑われた
聞くと私は鬱さんと恋人の関係らしく、一緒に海に来たらしい
そのとき私が誤って海に転落。鬱さんになんとか助けられて彼の家で休んでいたそうだ
「でもほんまにAちゃん大丈夫？僕のこと思い出した？」
全く思い出せない
最短でも思い出せるのは海の中で溺れていたときの記憶
それ以前のことはまるで初めから存在してなかったかのように思い出せない
私はどうしても思い出せないことを彼に伝えた
彼は悲しそうに笑いながらも私の頭を優しく撫でてくれた
「そっか…」
「ごめんなさい」
「ええんやで？これからまた二人でたくさんの思い出作っていこ？大丈夫。Aちゃんのことは何があっても僕が守るから」
彼は私を抱きしめた
記憶がない私は今鬱さんを頼らないと生きていけない。行く当ても帰る場所もわからないのだから
私も彼に答えるように背中に手を回した
外は一面の黒。きっと夜なんだろうな
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白玉あんこ(プロフ) - 春さん» くずもちの分身体です。ありがとうございます！！！knさんは映画だった・・・？？？() (2020年8月5日 21時) (
レス) id: b9cc440812 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 面白いです！あのヤンデレ系のやつが好きなのと題名のシネマがknsmに見えた私は大分ヤバイと思う (2020年8月5日 8時) (レス) id: 0d11747940 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - 、さん» すみません。外したと思っていたのが外れていなかったようです。ご指摘ありがとうございました。以後気をつけます。 (2020年7月7日 6時) (レス) id: ce460f961d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くずもち x他1人 | 作者ホームページ：http://やり方分かんない
作成日時：2020年7月6日 22時
