17文字で伝える愛/ci ページ1
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｢寂しいなぁ｣
外から聞こえる雨の音
決して強くはないけれど、それでも薄暗い部屋の中で私は自分の足を抱え時が過ぎるのを待った
私の大好きな人はまだ帰ってこない
どこへ行っちゃったんだろうね？わかんないや
朝目が覚めた時、いつもなら隣ですやすや眠っている君がいなかった
LINEしても既読はつかない、電話をしても不在着信
私なにかしちゃったかな？
不安で不安でたまらない。何かしたらな謝るからさ、帰ってきてよ
私の側にいてよ。ねぇ、チーノくん。
｢… ありつつも君をば待たむうち靡くわが黒髪に霜の置くまでに｣
｢なんやえらい情熱的な歌詠んでくれるやん♡｣
声がした方を向けばそこにはニコッと笑ったチーノくんが立っていた
いつ帰ってきたんだろう？そんなこと今の私には関係なかった
私は勢いよくチーノくんの胸にダイブ
彼は私の勢いに少しよろめくも私をしっかりと受け止めてくれた
｢ど、どこ行ってたの！心配したんだよ！連絡しても返事ないわ電話出ないわ！｣
｢ごめんなぁ…でもAにこれ渡したくてさ、｣
そう言って彼がポケットから取り出したのは小さい箱
私の手のひらにぽんと置くと｢開けてみ？｣と笑った
言われた通り開けてみればそこにはキラリと輝くシルバーリング
｢え、これって…｣
｢見た通りの代物やで。今日俺ら付き合って1年経つやろ？Aのことやから覚えてないやろうなとは思ってたけどまさかホンマに覚えてなかったんか…！｣
｢え、でも、なんでシルバーリング…？｣
｢Aとさお揃いにしたくてな？｣
含みのある言い方をする彼の左手を見るとそこには今私が手に持つ小さな箱のリングと同じリングが薬指にはめられていた
｢まだちゃんとした指輪なんて買ってあげられへんけど、それつけとったら変なやつにAが目付けられることもないやろうし、俺のって周りにアピールできるし｣
一石二鳥って訳！とウィンクするチーノくんを見て自然と笑いが込み上げてくる
私はいい彼氏を持ったものだ
｢A。恋ひ恋ひてあへる時だに愛しき言つくしてよ長くと思はば｣
｢あはは！好きだよチーノくん｣
｢俺も｣
さっきまで不安を掻き立てていた雨の音は私達を祝福するかのように優しい音へと変わっていた
*☼*―――――*☼*―――――
一発目は最推しから
和歌の意味は調べて見てくださいエモいですから
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白玉あんこ(プロフ) - 春さん» くずもちの分身体です。ありがとうございます！！！knさんは映画だった・・・？？？() (2020年8月5日 21時) (
レス) id: b9cc440812 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 面白いです！あのヤンデレ系のやつが好きなのと題名のシネマがknsmに見えた私は大分ヤバイと思う (2020年8月5日 8時) (レス) id: 0d11747940 (このIDを非表示/違反報告)
くずもち(プロフ) - 、さん» すみません。外したと思っていたのが外れていなかったようです。ご指摘ありがとうございました。以後気をつけます。 (2020年7月7日 6時) (レス) id: ce460f961d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くずもち x他1人 | 作者ホームページ：http://やり方分かんない
作成日時：2020年7月6日 22時
